■ブランド初の量産V12プラグインハイブリッドに
ランボルギーニは現在、フラッグシップ・スーパーカー「アヴェンタドール」後継モデルを開発していますが、最新プロトタイプを捉えるとともに、そのコクピットをカメラが初めて捉えました。
アヴェンタドールは「カウンタック」の血統を受け継ぐフラッグシップ「ムルシェラゴ」の後継モデルとして2011年に登場、伝統の高出力V12エンジンをミッドシップに搭載しました。
2022年11月には最終モデル「アヴェンタドール LP780-4ウルティメ」最後の1台を顧客に引き渡し、約11年の歴史に幕を下ろし、いよいよ次世代モデルへバトンタッチされます。
捉えたプロトタイプのコクピットには、デジタルインストルメントクラスターを確認することができます。
タコメーターの中央には「V12」のロゴを配置、次世代型でもまだ12個のシリンダーがあることがわかるほか、8,500rpmから始まるレッドゾーンも見てとれます。
また「シティモード」を示す「citta」の文字が見てとれることから、サーキットに持ち込む前に日常の運転特性をテストしている可能性が高いようです。さらに左側にある警告メッセージから判断すると、現在アクティブスポイラーに何らかの問題が起きている可能性があるようです。
そのほか、ADASに含まれるレーンセンタリング機能があり、高速道路での半自動運転用のアダプティブクルーズコントロールと組み合わされる可能性がありそうです。カメラマンからの情報によると、おそらくインフォテインメントシステムと気候制御用に、傾斜したセンターコンソールには2つのスクリーンがあるといいます。
エクステリアも、カモフラージュがかなり落とされており、フロントエンドでは、バンパーインテークの上に、ディアブロスタイルのLEDデイタイムランニングライトを備えたスプリットヘッドライトが配置されそうです。
側面では、ミッドマウントV12を冷却する巨大エアインテークを装備。リアエンドには、プロダクションコンポーネントの位置にLEDテールライトが初めて配置されているほか、その間には市販型と思われるY字型のデュアルヘキサゴンテールパイプがインストールされています。
パワートレインは、新開発の自然吸気V12エンジンと電気モーターを組み合わせ、ブランド初の量産V12プラグインハイブリッド(PHEV)となります。そのスペックは、LP780-4 ULTIMAEを軽く超えてくることは間違いなく、システム合計の最高出力は800ps〜900psと予想されています。
まだ名もないスーパーカーのワールドプレミアは2023年3月と思われ、アヴェンタドール後継モデルとして登場します。