■アグレッシブなフロントスプリッター&フィンを装着
BMWが現在開発終盤とみられる3シリーズのハードコアモデル「M3 CS」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンク、およびその周辺で撮影されたプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが削ぎ落とされ、ボンネットやフロントフェンダーが初めて露出しています。
フロントエンドでは、アグレッシブなフロントスプリッターがフェンダーを超えて突き出ているほか、外縁には際立つフィンが装着されています。
バンパー左右には車輪とブレーキの冷却効果を高める垂直インテークを配置、キドニーグリルの両サイドには角張った吸気口が確認できます。
ホイールは、ハブ付近に六角パターン、リムにV字型のデザインを採用。画像を拡大するとハイグリップなミシュランパイロットスポーツカップタイヤを履いていることがわかるほか、ゴールドのブレーキキャリパーがドリルド加工されたローターに固定されています。
後部では、トランクリッドにスポーティなスプリットタイプのスポイラーを装着。アグレッシブなディフューザーと、円形のクワッドエキゾーストパイプがインストールされています。
そのほかの目に見えない変更では、より剛性の高いシャーシの採用や、新しいチューニングによるサスペンションコンポーネントの改良が含まれる可能性があるでしょう。
また、ルーフ、ボンネット、トランクリッド、バケットシートのすべてにカーボンファイバーを採用し、大幅な軽量化を実現。最新の M3 CSとM4 CSLから判断すると、これらの変更により、M3 CSでは、約150〜175ポンド(68〜79kg)の軽量化がなされる可能性がありそうです。
ボンネットの下には、3.0リットル直列6気筒ツインターボ「S58」ガソリンエンジンの改良版を搭載。最高出力はM4 CSLと同等の543ps・最大トルク649Nmを発揮します。M4 CSLとは異なり、M3 CSはFRではなく全輪駆動を採用するとみられ、オートマチックギアボックスのみ利用可能となりそうです。
キャビン内では、バケットシートを装備するほか、モータースポーツにインスパイアされたカーボンファイバートリムを備えるとみられます。
M3 CSのワールドプレミアは最速で2022年内と予想され、2023年3月から2024年2月までの期間限定生産になるといいます。