■偽装に開いた冷却用の穴が匂わせる、グリルの大型化
BMWは現在、人気クロスオーバーSUV「X3」次期型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
高速テストのため、ニュルブルクリンクに初出現した開発車両は、いまだフルカモフラージュが施されています。
現状のヘッドライト、テールライトはプレースホルダー(ダミーコンポーネント)ですが、最終的には標準のLEDテクノロジーと、オプションのLEDマトリックス、またはレーザーライトを備えた、よりシャープなユニットが搭載されるでしょう。
キドニーグリルは、バンパーの偽装により、グリルセグメントが広くて薄い2シリーズクーペに似ているように見えますが、近くで見ると、偽装に冷却用の穴が開けられており、見た目より大型化されているのが分かります。
側面ではフラッシュフィットドアハンドルを装備、ライジングウィンドウラインなどを持つなど、「コンパクトXM」と呼べそうな存在感を放っています。
リアエンドでは、新設計のルーフスポイラーを装着、刷新されたテールゲートの開口部も確認できるほか、ナンバープレートがゲートから下部バンパーへ移動されていることもわかります。
ニュルブルクリンク高速テストを撮影したカメラマンによると、大型コンチネンタルタイヤを装着したプロトタイプは、ロールが最小限に抑えられ、驚くほど落ち着いた走りを見せていたといいます。
キャビン内は、大部分が布で覆われていますが、ステアリングホイールの後ろに大きなスクリーンが見えます。
おそらく、デジタルゲージパックと、マルチメディアタッチスクリーンを組み込んだ、BMWの新しい一体型デジタルダッシュボードを特徴とする、接続性を向上させた最新のiDrive 8インフォテインメントシステムが搭載されるでしょう。
市販型では、「CLAR」ではなく新世代「Neue Klasse」プラットフォームを採用。パワートレインの詳細は明らかになっていませんが、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、プラグインハイブリッドモデルなど、幅広いエンジンオプションが引き続き提供されることは間違いないでしょう。