■息をのむ

「キムタクがCMしているクルマだよね。電気自動車なんでしょ?」

納車されたばかりの日産「アリア」を見て、彼女はそう言った。
たしかにCMにはキムタクが出ているし、日産が気合を入れて開発した電気自動車だ。
だけど、ボクが選んだ理由はそこではない。スタイリングが気に入ったからだ。

「なんと美しい……」
はじめてその姿を見たとき、そのあまりの美しさに息をのんだ。彼女を初めて見たときと同じように。
●どうせ乗るなら

クルマのスタイルは2つに分かれると思う。「過剰な飾りを盛り込んだデザイン」と「シンプルで美しさを求めたデザイン」だ。
アリアはもちろん後者。引き算の美学、である。

現時点ではまだ、国産のEV(電気自動車)はそれほど多くない。だけどそう遠くないうちに国産車でも多くの車種が揃い、選択に迷う日が来るだろう。
そんなとき、何を基準にクルマを選ぶべきか。走行性能(EVなので航続距離は無視できない)はもちろんだけど、デザインだって大事。どうせ乗るなら、美しいクルマがいいに決まっている。

だから、選んだのはアリアなのだ。