■4.4リットルV型8気筒ツインターボ+電気モーター搭載
BMWは現在、主力「5シリーズ」次期型の頂点に設定されるスーパーセダン「M5」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
6月初旬、BMW「M」ワークショップマネージャーのハンス・ラーン氏は、次期M5はS68エンジンに基づくプラグインハイブリッドパワートレインを採用することを明らかにしました。搭載されるエンジンは、SUV「X7」Mパフォーマンス改良型にすでに採用されている4.4リットルV型8気筒ツインターボと予想されています。
捉えたプロトタイプは、フロントとリアバンパーに「Electrified Vehicle」(電気車両)のステッカーが貼られているほか、XM同様に左側のフロントフェンダーに充電ポートを配置。燃料キャップは右側のリアフェンダーに残されていることが確認できることからも、プラグインハイブリッドモデルであることがわかります。
注目はフロントエンドで、これまでダミーコンポーネントだったヘッドライトがプロダクションライトに変更されています。
他の部分はカモフラージュが厳重でディテールは不明ですが、キドニーグリルが下部エアインテークと分離されているため、M3ような巨大グリルは見送られていることが濃厚でしょう。
側面では、膨らみを持つフェンダー、フロントとリアには強力なブレーキを装備するなど、これが標準5シリーズではないMバージョンであることを示唆しています。リアエンドでは、トランクリッドスポイラーを装着、SUV「XM」の積み重ねられたレイアウトではなく、通常のレイアウトのクワッドエキゾーストパイプがインストールされています。
内部では、iDrive8を備える12.3 インチのデジタルライバーディスプレイと、インフォテインメント用の14.9インチのタッチスクリーンは配置されると思われます。
コードネームG90と呼ばれるM5次期型は、初のモーターアシストにより最高出力が650psと予想されますが、遅れて導入が予想される「M5コンペティション」、あるいは「CS」では最高出力750psとも噂されており期待が膨らみます。
最新情報によるとM5次期型は2024年7月から生産に入ると伝えらえており、ワールドプレミアは2023年内と予想されています。