2023年3月開業予定。「東急新横浜線」の路線カラー・シンボル、駅ナンバーが発表されました

■新横浜駅でつながる「そうにゃん」と「のるるん」。東急新横浜線開業までの半年間でキャンペーンも予定

東急電鉄は9月16日のプレスリリースで、2023年3月に開業予定の東急新横浜線の路線カラー・路線シンボル・駅ナンバーを発表しました。

東急3020系(左)と相鉄20000系(右)
新横浜駅の駅名標(東急電鉄のプレスリリースより)
新横浜駅の駅名標(東急電鉄のプレスリリースより)
相鉄新横浜線・東急新横浜線の駅ナンバー(東急電鉄のプレスリリースより)

東急新横浜線は新横浜〜日吉間の路線です。新横浜駅からは相模鉄道相鉄新横浜線(西谷〜新横浜間)に直通運転を行う予定となっています。

発表された東急新横浜線の路線カラーは紫、路線シンボルはSHです。

駅ナンバーは新横浜駅がSH01、新綱島駅がSH02、日吉駅がSH03となりました。なお、新横浜駅は乗り入れ先の相模鉄道相鉄新横浜線(西谷〜新横浜間)のSO52もナンバリングされます。

シンボリックロゴ(東急電鉄のプレスリリースより)
キャラクターロゴ(東急電鉄のプレスリリースより)

東急電鉄と相模鉄道は相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業に冠するキャンペーン・イベントを実施するなどの連携を計画。

開業PRロゴは「相鉄線・東急線『新横浜駅』でつながる」をコンセプトとして、東急3020系と相鉄21000系のイラストを配したシンボリックロゴと、相鉄の「そうにゃん」と東急の「のるるん」が手を繋いだキャラクターロゴを用意しました。

これらのロゴを使用した開業記念商品や関連グッズを相鉄ローゼン、東急百貨店、東急ストア、TOKYU STYLEなどで販売する予定です。

●相鉄新横浜線・東急新横浜線の運行形態は?どんな車両が走るのか?

相鉄新横浜線・東急新横浜線のメリットのひとつは、相鉄と東急が直通運転することで、東急の渋谷・目黒方面と相鉄の大和・海老名・湘南台方面を結ぶ広域ネットワークが形成されることです。そしてもうひとつは東海道新幹線との乗換駅である新横浜駅への直結ルートが増えて、とても便利になることだと言えるでしょう。

現在発表されている運行形態では東急新横浜線新横浜〜日吉間で朝ラッシュ時に毎時14本、そのほかの時間帯に毎時6本程度、相鉄新横浜線羽沢横浜国大〜新横浜間で朝ラッシュ時毎時10分、そのほかの時間帯は毎時4本を予定しています。

そんな相鉄新横浜線・東急新横浜線をどんな車両が走るのかを、現在分かっている状況を踏まえながら考えてみました。

[東急電鉄目黒線]

目黒線は目黒〜日吉間を運行していて、東急新横浜線にはそのまま列車を延長する形で乗り入れて、相鉄線にも乗り入れると思われます。また、目黒からは都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線にも直通しています。

東急の目黒線用車両は3020系3編成、5080系10編成、3000系13編成を運用。現在6両編成から8両編成への増結を順次行っていて、3020系の8両化が完了しています。

[東急電鉄東横線]

東横線は渋谷〜横浜間の路線で、渋谷からは東京メトロ副都心線・西武鉄道西武有楽町線・池袋線・東武鉄道東上線、横浜駅からはみなとみらい線に乗り入れています。東横線用の車両は10両編成の5050系4000番代、8両編成の5000系・5050系があります。

また、横浜高速鉄道のY500系も8両編成の運用に共通で使用されています。東横線からも東急新横浜線に乗り入れることになっていますが、まだ詳細は発表されていません。

[相模鉄道]

相鉄から東急に直通運転するのは10両編成の20000系と8両編成の21000系の2形式です。基本設計は同じですが、20000系は東横線直通用、21000系は目黒線直用となっていて、搭載している機器が若干異なっています。

[都営地下鉄三田線]

目黒〜西高島平間の路線です。現在は8両編成の6500形13編成を2022年度末までに順次投入中。従来車の6300形6両編成は24編成となる予定です。6両編成は相鉄新横浜線に乗り入れないことが明らかになっていますが、8両編成についてはまだ発表がありません。

[東京メトロ南北線]

南北線は目黒〜赤羽岩淵間の路線で、埼玉高速鉄道線に直通運転しています。車両は9000系6両編成23本が在籍していますが、このうち第09〜23編成の15本を8両編成化する予定です。6両編成は相鉄新横浜線には乗り入れませんが、8両編成についてはまだ発表されていません。

[埼玉高速鉄道線]

赤羽岩淵〜浦和美園間の路線です。2000系6両編成10本が在籍していて、東京メトロ南北線・東急目黒線に乗り入れています。8両編成化の予定はない模様で、新横浜駅までの乗り入れとなりそうです。

[東京メトロ副都心線]

渋谷〜和光市間の路線です。17000系10両編成・8両編成と10000系10両編成を運用していますが、東急新横浜線への乗り入れに関しては今のところアナウンスはありません。

[東武鉄道]

東上線の和光市〜小川間が乗り入れ区間。東武からは10両編成の9000系・50070型が副都心線経由で東横線に乗り入れています。東急新横浜線へ乗り入れることになりそうですが、相鉄新横浜線に乗り入れるかどうかは分かりません。

[西武鉄道]

西武有楽町線小竹向原〜練馬間を経由して池袋線練馬〜飯能間に直通。10両編成の6000系・40000系が乗り入れてきます。土休日には有料座席指定列車「S-Train」も運行していて、西武秩父まで直通する列車もあります。西武の車両は東急新横浜線に乗り入れないことが明らかになっています。

現時点でも東横線と目黒線を走る車両のバリエーションは豊富です。このうちいくつの形式が東急新横浜線に乗り入れるのか。正式な発表が待ち遠しいです。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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