■「S68」V8エンジン搭載で「世界で最も強力なクーペSUV」に
BMWは現在、ベースバージョンと「M」バージョンを含む「X5」と「X6」両モデルの改良型を開発中ですが、今回はX6M市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンクで捉えた改良型は、これまでより若干カモフラージュを落としています。
フロントエンドでは、新デザインのキドニーグリルがうっすらと見えるほか、新設計のLEDデイタイムランニングライトを備えるスリムなヘッドライトも確認できます。また、バンパーには複雑なデザインの中央エアインテーク、そのコーナーにはL字型に見える吸気口が見てとれます。
後部では、中央のBMWバッジを覆う黒いテープを除けば、カモフラージュはほとんどありません。ディフューザー、クアッドエキゾーストの配置、テールライトはすべて、現在販売されているX6 Mと同じように見えるため、同社は背面のデザインにはまだ着手していないようです。
キャビン内は撮影できていませんが、カメラマンによると、ダッシュボード全体が布で覆われていたといいます。
おそらく同社の最新の「iDrive 8」ソフトウェアを採用した、単一のカーブドディスプレイを搭載、BMWの最新のインフォテインメントセットアップを受け取ることを示唆している可能性がありそうです。
ボンネットの下の変更に関しては、全く異なる2つの噂があるようです。
1つは、4.4リットルV型8気筒ツインターボ「S63」エンジンを搭載、最高出力は600ps、高性能「コンペティション」では最大617psを発揮するというものです。
2番目の噂は、現在の「S63」エンジンから新しい「S68」V8エンジンに切り替わるものです。このエンジンは「XM」生産バージョンで最初に搭載される予定で、これが実現すれば、コンペティションモデルのみが設定され、その最高出力は750psにも達することになります。
いずれにしてもBMWは「世界で最も強力なクーペSUV」になると語っています。
X6M改良型のワールドプレミアは、2022年内と予想されています。