■“e”ってなに?
「フィアット500」といえば「ルパン三世でしょ?」
うんうん、わかるよ。それがクルマに詳しくない人にとっての一般的な感想だよね。
本国イタリアにいけば「国民車」といえるほど身近な存在のフィアット500だけど、日本で、クルマ好きではない多くの人にとってのイメージはたぶんそこだろう。
だけど、それが悪いことだなんて全く思わない。ネガティブなものでない限り「あのクルマといえばこれ」というイメージはあったほうが存在をわかってもらいやすいんじゃないだろうか。
というわけで、今日は新しいクルマに買い替えてからの彼女との初ドライブ。クルマは「フィアット500e」だ。
「『フィアット500』はわかるんだけど“e”ってなに?」
そんな彼女の疑問に対する答えはシンプルだ。「EV(Electronic Vehicle)」の“e”である。
つまり電気自動車なのだ。
●ちょっとしたムダ知識
すると彼女は言った。
「へー、こんなかわいい電気自動車があるの?」と。
電気自動車だからかわいくない……なんていうのは単なるイメージに過ぎないけれど、見た目にわかりやすい電気自動車感がないところはこのクルマのいいところだと思う。
だって「いかにも電気自動車です」なんてアピールは必要? これから電気自動車がどんどん増えていくのだから、むしろ「フィアット500らしい」ことのほうが大切じゃないかな。
ボクはそう思う。
ところで「ルパン三世とフィアット500の関係」といえば、多くの人がイメージするのは名作と名高い映画「カリオストロ城」だろう。公開は1979年だ。
でも実は、1972年に始まった最初のテレビシリーズでもちょくちょく登場し、2018年のテレビシリーズ『ルパン三世 PART5』でも大活躍するなど、ボクらが思っている以上に結びつきが強いのはちょっとしたムダ知識。だけど、フィアット500に乗るなら知っていても損はないかも。