アウディの血が流れる軽量ロードカー、KTM「GT-XR」がニュル爆走

■アウディ製の2.5リッター直列5気筒ターボチャージャーエンジンを搭載

オーストリアを拠点とするレーシングカーメーカー「XTM」が開発中の最新軽量スポーツカーの最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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KTM GT-XR 市販型プロトタイプ

このモデルは、X-BOW「GTX」、および「X-BOW GT2」のロードゴーイングカーバージョンで、2月にもプロトタイプを捉えていましたが、今回最新版を捉えるとともに市販型車名が「GT-XR」になることが確認されました。

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KTM GT-XR 市販型プロトタイプ

ニュルで捉えたプロトタイプは、以前よりカモフラージュが落とされ、フロントエンドのデザインが見えています。

フードは低く、ラップアラウンドのフロントガラスがあり、ドライバーに多くの外部視認性を提供するように見えます。またドアはなく、代わりにキャノピーは乗員が乗り込めるように前方に傾斜します。

そのほか、スリムでシャープなヘッドライトを装備、その下には小さなLEDストリップが付いており、メインランプの下には追加の2つのライトバーも確認できます。さらに際立つフロントスプリッターが装着され、バンパーインテークの間にナンバープレート用スペースを確保、下部インテークには新設計のハニカムメッシュパターンなどが確認できます。

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KTM GT-XR 市販型プロトタイプ

側面では、張り出したフロントフェンダー、ベルトラインに沿って上へ伸びるシャープな折り目が見て取れます。

GTXやGT2とのデザイン最大の違いは、巨大なスワンネックウィングに代わる新設計されたアクティブリアスポイラーでしょう。比較的コンパクトですが、公道だけでなく、サーキットでも十分なダウンフォースを生み出すはずです。

また足回りには、公道仕様のタイヤを装着したゴールド仕上げの5本スポークリムを備える新ホイールセットを履いています。

GT-XRのパワートレインは、GT2と同様にミッドシップにアウディ製の2.5リッター直列5気筒ターボチャージャーエンジンを搭載していると伝えられています。レーサーでは最高出力600馬力を発揮しますが、公道仕様のバージョンではその馬力は未確認となっています。いずれにしても、動力は7速ダイレクトシフトギアボックスを介して後輪に送られることになりそうです。

なお、レーシングGT2の重量は約1000kgとなっていますが、公道仕様にするために必要ないくつかの安全部品を追加。そのため公道バージョンでは数kg増加する可能性がありますが、それでも軽量スポーツカーとして圧倒的パフォーマンスが期待されます。

X-BOW GT-XRのデビューは不明ですが、KTM公式インスタグラムには「近日中に追加」となっており、今後数週間以内と予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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