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■先行受注好調。グレードやオプション選びが納期を左右
コロナ禍以降、新車需要が回復する中、半導体不足などの影響から生産がままならず、長納期が常態化しているトヨタ自動車。
納車待ちの間にモデルチェンジとなるケースも発生している模様で、こうした従来に無い状況に対処すべく、同社では部品調達の迅速化など増産に向けた企業努力を強化しているようです。
そうしたなか、今後さらに大量受注の兆しがみられるのが発売目前の新型「シエンタ」。
工場からの運搬途上でスクープされる頻度が増えており、その外観が明らかになりつつあることから、発表前の段階で早くも期待が高まっているようです。
●新型シエンタは丸味を帯びた外観に大変身
各種情報によると、新型シエンタの車両サイズは現行モデル(全長4,260mm、全幅1,695mm、全高1,675mm)と同様に5ナンバーサイズを踏襲している模様。
全高が現行比で40mmアップしており、後部スライドドアは身長170cmの人物が首をほぼ傾けることなく乗降可能に。3列目シートは約700g軽量化され、格納時の負担を軽減。
新型の外観は全体に丸味を帯びており、フロント廻りでは特徴的なヘッドランプが目を惹きます。プロジェクター式ヘッドランプの外周にスリットを設けたデイライトが配されており、そのスリット内に細幅のLEDウインカーを配置。
ちなみに画像はハイグレードタイプで、そのほかのグレードではプロジェクター式に代わり、通常のリフレクタ(反射板)タイプが採用されているようです。
大型のバンパー開口はシルバー色のモールで3辺が囲われており、ライセンスプレート背後には衝突時のボディ損傷を緩和するための太い横バー(バンパー打撃面)が走っています。
ベルトラインが後ろ下がりの現行モデルに対して、後方でキックアップしているのが新型の特徴で、前後ホイールアーチには黒い樹脂製パッドを設定。遠方から見るとホイールアーチと同化して見えるのがユニーク。
アロイホイールも卍のモチーフを採用したユニークな意匠で、低速走行時に面白い効果が期待できそうです。
●テールランプは横型から縦型に変更
リヤ廻りは現行の有機的な造形から親しみやすいミニバン風に改められており、横基調から縦基調に変更されたテールランプが目を惹きます。機能配列は外側がテール/ストップ、内側がウインカー/バックランプとみられます。
バックドアは平板ではなく、前後方向に凹凸を設けることにより立体感が増しており、両サイドに設けたリフレクター(反射板)がアクセントに。
一方、インテリアは現時点で情報が少ないものの、インパネ中央上部に10.5インチクラスのディスプレイオーディオが配されており、その下方にオーディオやエアコン類の操作系が配置されているようです。
ドアトリムやシートを含めインテリア全体が黒基調で纏められており、シックな雰囲気を演出。カラフルな色使いのパッケージも存在するようです。
●パワートレーンや燃費は?
パワートレーンについてはヤリスクロスと同様、1.5L直3ダイナミックフォースエンジン(NA)をベースにガソリンモデルとハイブリッドモデルを設定。
現行モデルのWLTCモード燃費は、NAエンジンが17.0km/L、ハイブリッドが22.8km/Lでしたが、新型ではアクアと同じハイブリッドシステムを導入。さらなる好燃費が期待できそうです。
安全性能では、衝突被害軽減ブレーキが右左折時の直進車両や横断歩道上の歩行者にも対応可能となり、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットインフォメーションも設定される模様。
●気になる車両価格や納期は?
次期モデルでは安全対策や装備の充実化、クォリティアップにより現行モデルに比べ平均で20万円程度アップしており、ガソリンモデル(FF)の場合、5人乗りが195万円~252万円、同7人乗りが199万円~256万円となっています。
また人気が集中するハイブリッド(FF)の場合、5人乗りが238万円~287万円、7人乗りが242万円~291万円の設定。
新型シエンタはすでに先行受注が開始されており、8月23日(火)に正式発表を予定しているようですが、販売店推奨仕様をチョイスしても年内納車が厳しくなりつつあるようです。
ボディカラーについても、ホワイトパールクリスタルシャインなどのモノトーン7色と、2トーン2色の計9色が用意されていますが、発売当初はモノトーンのみの生産で、2トーン仕様については2023年以降の生産になる模様。
新型シエンタを購入予定で少しでも短納期を目指すなら、納期の長期化に繋がるグレードやオプションパーツを避けるなどの工夫が必要になりそうです。
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