■4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターを搭載
BMWが現在開発中の新フラッグシップ・クロスオーバーSUV「XM」(またはX8)市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えるとともに、そのスペック詳細を入手しました。
ニュルで捉えた開発車両はこれまでで最もカモフラージュが軽く、ディテールが見えてきています。フロントエンドでは、威圧感のあるキドニーグリルを装備、その両サイドには上下二段のスプリットヘッドライトの一部が確認できます。
側面では、フロントドアに「Hybride Test Vehicle」(ハイブリッドテスト車両)のステッカーが貼られ、分厚いサイドシルが見てとれます。
後部では積み重ねられた六角形のクワッドエキゾーストパイプのほか、スリムなLEDテールライトの一部も見えますが、実際はより分厚いデザインが予想され、足回りでは23インチホイールが装着されます。
パワートレインの詳細も見えてきました。市販型では4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターを搭載、最高出力653ps・最大トルク800Nmを発揮しますが、高性能モデルでは最高出力748ps・最大トルク1,000Nmを発揮、新開発のZF製8速オートマチックトランスミッションと連動します。
市販型では、最大2.5度の後輪ステアリングや、サスペンションの剛性に大きな影響を与えることなく、コーナーを曲がるときにボディロールを減らす「アンチロールバーが装備されます。また高性能モデルでは、低重心用にCFRP(カーボンファイバールーフ)が採用される可能性が高いこともわかりました。
XMはサウスカロライナ州スパルタンバーグで今年12月に開始される予定で、価格はベースモデルが13万ドル(約1,760万円)、複数のオプションを追加すると15万ドル(2,000万円)超えというBMW量産モデル最高の価格帯が予想されています。
最終的な市販型車名は、「XM」あるいは「X8」、またはグレードにより「XM」と「X8」が与えられる可能性もありそうです。