ポルシェ911改良新型、今年後半デビューへ開発ラストスパート

■自然吸気の水平対向6気筒ユニット復活か

ポルシェが現在開発を進める主力モデル、「911カレラ」(992世代)改良新型がニュルブルクリンク高速テストを開始しました。

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ポルシェ 911 改良新型 プロトタイプ

捉えたプロトタイプは、前回同様にフロントバンパーに開閉する垂直スラットを備えたアクティブシャッターインテークを装備、角にあるランプの下は新設計されたLEDデイタイムランニングライトとターンシグナルを隠すカモフラージュでしょう。また足回りには4輪ともホイールにセンサーを装着、車両ダイナミクスのテストと荷重データを測定していると思われます。

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ポルシェ 911 改良新型 プロトタイプ

後部はウィングがダミーのほか、LEDテールライト、エキゾーストシステム、バンパーにカバーされており、デザイン詳細は不明となっています。

キャビン内の注目は、インストルメントクラスターがフルデジタル化されていることが見てとれます。現行モデルがアナログメーターパネルであるため、大きな進化と言えそうです。一方センターコンソールのレイアウトにはほぼ変化はなく、インフォテインメントディスプレイも同じサイズに見えますが、今後着手される可能性もあるでしょう。

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ポルシェ 911 改良新型 プロトタイプ

パワートレインの注目は、自然吸気4.0リットル水平対向6気筒ユニットの搭載。911はもともと自然吸気を採用していましたが、CO2削減などの理由から991世代後期型以降ターボチャージャー付きに変更されていました。復活すれば大きな話題となりそうです。

911(992世代)改良新型のワールドプレミアは、最速で2022年後半と予想されています。

(APOLLO)

 

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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