■コンパクトFWDモデルをささえる「eCMP」アーキテクチャを採用
ジープは、数年前から次世代コンパクトEV投入が噂されていましたが、その市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
捉えたプロトタイプは、短いオーバーハングを特徴としており、ジープのシグネチャーグリルをカモフラージュラップでカバー、シトロエンを彷彿させるスプリットヘッドライトを備えています。またグリルは閉ざされ、スリムで細長い下部バンパーインテークはオペル「モッカ」にも似ています。
側面では角張ったホイールアーチ、頑丈なCピラーが装備されています。後部では、レネゲードを思わせるLEDテールライトの形状が見てとれるほか、ルーフスポイラーがスポーティさを演出しています。
市販型では、プジョー「e-2008」、オペル「モッカ-e」、「DS3クロスバック E-テンス」など、ステランティス傘下のいくつかのコンパクトFWDモデルをささえる「eCMP」アーキテクチャを採用、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドパワートレインも提供する可能性が高く、6速マニュアルまたは8速オートマチックギアボックスと組み合わされます。またフルエレクトリックバージョンも設定され、こちらは最高出力136psのシングル電気モーターと50kWのバッテリーパックが組み合わされるといいます。
ジープ次世代コンパクトSUVは、2023年モデルとして2022年末にデビュー、レネゲードの下に配置されます。主にB-SUVの人気が高まっている欧州市場に焦点を当てますが、北米を含む他の市場にも提供される可能性もありそうです。また生産は、アルファロメオが開発中のコンパクトSUV「ブレンネロ」と、次世代フィアット「500X」とともにポーランドのステランティス工場で行われる予定です。