「暴れ馬みたい」堀江りほ×シボレー・カマロ【注目モデルでドライブデート!? Vol.130】

■453psの不整脈

堀江りほ×カマロ
今回の“彼女”は、堀江りほさん!

これはヤバいクルマだなあ。

堀江りほ×カマロ
シボレー・カマロ

このクルマはさっき納車されたばかり。キーを受け取ってディーラーを出て、ひとつめの交差点を曲がったところで、直感的にそう感じた。

新しい相棒となった「カマロ」のことだ。

今までの車歴を振り返ると、たくさんのスポーツカーを乗り継いできた。なかにはハイパワーエンジンを積んで暴力的な加速をするマシンもあったが、最近はそれらにちょっと飽きていた。正確に言うと、失望していたのかもしれない。

堀江りほ×カマロ
アメ車にはハンバーガー!

なぜなら、昨今の高性能車はほぼ例外なく、調律が良すぎるからだ。

とびきりハイパワーで信じられないくらいの速さを見せるクルマでも、じゃじゃ馬のようなスリルはほとんど味わえなくなった。

どれも、ドライビングスキルがなくても速くスムーズに走らせることができるのだ。欧州のハイパワーマシンはほぼ例外なくそうだ。

堀江りほ×カマロ
美女と野獣!?

ところが、カマロは違う。

453psの強心臓はアイドリングに不整脈があって、なんとも野性的。同じV8でも機械時計のように精密なヨーロピアン系のV8とはまったく違う危険な香りがする。

コーナリングの挙動もワイルドで「生半可な心構えでアクセルを踏むと火傷するぜ!」とでもクルマが啖呵を切っているような雰囲気。

ドライバーに忠誠を誓う、今どきの一般的なハイパワーマシンとは真逆となるワイルドな息吹を感じる。エネルギーがみなぎるように躍動的で、あたかも熱い血の通った生命体のように感じられるのだ。

それは、今どき珍しい。

●オラオラ系!?

堀江りほ×カマロ
「反逆もいいけど・・」

もちろん実際の限界走行領域では、今どきのスポーツカーらしくドライバーを裏切ることはないだろう。だとしても、止まっている状態ですらドライバーに「従順じゃないよ!」と感じさせる反逆のオーラに包まれているのがいい。

堀江りほ×カマロ
血が通っている!

「それってサラブレッドじゃなくて暴れ馬みたいだってこと?」

そんな彼女の表現も、言い得て妙。そうそう、まさにそういうことだ。

「でも、なんとなくわかるかも。助手席に座っているだけでも、普通のクルマとはエンジンの音が違っているのはわかるよ。」(彼女)

「野性的なクルマは好き……?」

堀江りほ×カマロ
「ボーヤほど不良に憧れるのよね」

そんなボクの問いに対して、彼女の答えはちょっと意外なものだった。

堀江りほ×カマロ
「クルマのハナシぱっかりだと飽きちゃうかも」

「不良への憧れを抱いているオンナって意外に多いのよ。アウトロー的な感じに惹かれるっていうのかな。もちろん私もそうだし、それはクルマだけじゃなくてオトコにもね。今までだってオラオラ系のオトコとたくさん付き合ってきたんだし……。そういう話したことなかったっけ?」

……なんか、聞くんじゃなかった(苦笑)

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:堀江りほ/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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