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■前回、やっとクルマを購入した半澤。が、クルマ=カネがかかるものだと今さら痛感
●愛車をゲットしウハウハ。写真を撮ったりして大喜びの毎日ですが…
こんにちは、ライターの半澤です。クルマについてノー知識のクセにひょんなことからついに前回、クルマ(ルノー・トゥインゴ)を購入してしまいました。夢のマイカーを前に毎日ウハウハ、人生バラ色ロードに乗ったんじゃねと、勘違い中です。
ここまで「東京でクルマ買っちゃいました日記」を読んでくださった皆さんにはお分かりいただけるかと思いますが、時間をかけクルマを選び抜いただけに、頭のなかはお花畑状態。調子乗って会う人会う人に「クルマを買ったんスよ」と語りまくっています。
街乗りにぴったりの小回りが効くクルマだけあって、ちょっとしたお出かけもルンルン。初めてミニカーを買ってもらった幼稚園生のような曇りなきまなこで、クルマを眺め愛でているわけです。
この写真も、ただその辺に駐車したときに撮影したもの、うーんかわいい! が、しかし…クルマを持つという大人の階段はこんなにも険しいものなのですね。この階段、登り切るのはなかなかハードなことのようで。
●車庫証明に自動車保険、何かと必要な手続きにうんざり
ご存知の通り私はクルマについて門外漢。これまでクルマを持ったことがない人間なので、さっそくアワアワしてしまったことがあります。
それが「車庫証明」です。中古車を購入をしたからといって、そのクルマを今の駐車場に即駐められるというわけではない…そんな当然なこと、ボクは知らんかったのです。
第1回で駐車場だけ先に手に入れたボクとしては、この手続きが面倒で仕方なかった。警察署に都合2回も行かないといけないんですね。読者の方にはそんなこと知っとるわい、何度もやっとるわい!という方も多いでしょうが、ボクにとってはなかなかに衝撃的な事実でした。みんなこういう、面倒な作業を文句言わずにこなしているのかと。
ネット銀行やネットショッピング隆盛で、大抵のことはオンライン作業で完結する時代。わざわざ「警察署に行く」「後日、期限内にまた警察署に行く」というRPG的要素を突っ込まれ、そんな時間ないわとドギマギしてしまいました。
これは中古車ディーラーに代行をすることもできるようですが、費用もかかるので自分ですることに。さらに不動産屋から「保管場所使用承諾証明書」なるものをもらう必要もあり、うーん、正直大変だったなぁ。
そして、面倒ではなかったけれどおカネがかかったのが、自動車保険。皆さんも何かしらの保険には加入していることでしょう。
ボクはネットの自動車保険に加入したため、店舗に行っての契約手続きはなくラクだったのですが、やはりおカネはかかってしまうものですね。小さいクルマということもあり、1年間で5万円台でしたが、冷静に考えると5万円ってなかなかの出費ですよね。
加えて購入初年度ということもあり、中古車会社「独自の保証」なるものにも加入。消耗品はフォロー外だけど、いろいろな保証やロードサービスがついて1年間で約9万円。クルマを「守る」おカネだけでも年に約14万円。
これは安いの? 高いの? よくわかってないですが、うぬーカネかかるなぁというのが実感です。14万円あったら、型落ちの有機ELテレビだって買えてしまうやん。
●ドラレコとタイヤに10万円以上。おいおい、サイフが軽くなるいっぽうやぞ
さらに、払ったおカネは他にも。
まずはドラレコです。何かと物騒なトラブルも多いし今の時代、やはり付けておかねばと思い、クルマ購入後すぐに買いに行きました。もちろん価格はピンキリでいろいろな製品があるわけですが、一応最新クラスを選び約4万5000円。
まあそれは良かったのだけど、輸入車だからと取り付け費用をアップされ、プラス約1万2000円。合わせて約5万7000円。
ここまで、初期費用、しょうがないやろと思って盲目的にお金を払い続けてきたボクは、額にじんわりとかいた汗をぬぐいました。まあ、こんなものやろ。高額の出費はこれで終まいちゃうか(おカネのこととなると何故か関西弁が出てしまうという性をお許しください)。
しかし、ここからさらにおカネを払うことになるとは、このときボクはまだ知りませんでした。
そう、予期せぬことが起こります。パンクです。クルマ購入から数ヵ月後に郊外の友人宅に伺った次の日、ガソリンを入れていたら整備のイケメンのお兄さんがボクに駆け寄ってきました。
「これは、パンクしてるかもしれませんね。ちょっと見させていただいていいですか」。
パンクね、確かになんかおかしい気はしたのだけど、やっぱりね。購入から日を置かずしてまさかのパンクにがっくり。
そして整備のお兄さんが再びやってきます。
「修理できないことはないのですが、4本ともミゾもだいぶ減っていますし、今新しくしてしまった方が絶対良いと思いますよ」。
えっ、ミゾはそんな減ってないからまだまだ乗れるって中古車ディーラーの人言ってたんですが。
こういうとき「無知の無知」の危うさを感じますね。「門外漢」と声高に言ってきたボクですが、最低限のクルマの知識を持たなければと反省。クルマを所有した以上、もう門外漢じゃないんですね。
その勉強料といいますか、授業料といいますか、新しいタイヤの代金は約5万5000円。もちろん自分で買ったほうが安いのでしょうが、今すぐ取っ替えたほうがいいとプロに言われたボクは「なすがまま」しか対応策を思い当たらず。頭のなかではヒッチコックの映画『知りすぎていた男』の主題歌でおなじみの名曲『ケ・セラ・セラ』ペギー葉山バージョンがエンドレスで鳴り響くのでした。
「ケ・セラ・セラ、なるようになるさ」。
こちらが新タイヤ。これからよろしく頼むぜ。なかなか珍しいRR車。リア駆動のため、前輪後輪でサイズが違うのでローテーションもできないと、整備してくれたお兄さんはボクに教えてくれました。なるほどねえ。それは知っていたけど、改めて言われるとなんか悔しいなあ。
「それにしても、カネかかりそうなクルマっすね」とお兄さん。それは「また来てね」という意味なのかしら? 脳内再生を続けていた『ケ・セラ・セラ』はこうもボクに語りかけます。
「先のことなど判らない、判らない、ケ・セラ・セラ」と。
次回、第9回【人生変わった編】ネガティブなことばかり語ってしまいましたが、次回はクルマで変わったよというハッピーなお話ができれば! そう、ケ・セラ・セラ!
(半澤 則吉)
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