トゥインゴからケーターハムまでマニュアルミッションで乗りたい1000万円以下の輸入車6選【2022年版】

■シフト操作を楽しむならこの6台!

国産車では、たとえスポーツカーでもATが主流となっていますが、輸入車でも同様にマニュアルトランスミッション(MT)を設定しているクルマはかなり減少しています。そこでここでは、予算1000万円以下で手に入る、ドライバーにクルマを操る楽しさを味合わせてくれるMTの輸入車6台を選んでみました。

●ルノー・トゥインゴ(210万円)

2022年版MT輸入車
ルノー・トゥインゴ

ルノーのエントリーモデルにあたるのがトゥインゴです。現行型となる3代目トゥインゴは2016年9月に登場。エンジンをリアのラゲージ下に搭載したRRという変わった駆動方式を採用したコンパクトカーとなっています。

このトゥインゴには車両本体価格210万円で、インテンスMTというグレードが用意されています。現在、国内で販売されている輸入車の中で最も安いプライスとなっています。

最高出力65ps、最大トルク95Nmを発生する1L直列3気筒自然吸気エンジンを搭載し、限られたパワーを高回転まで回して使い切る楽しさを味わえます。

●アバルト・595(320万~432万円)

2022年版MT輸入車
アバルト・595

アバルトはかつてイタリアにあった自動車メーカーの創立者の名前が由来です。フィアットをベースとしたレーシングカーでレースに参加し、その名を世の中に知らしめました。現在販売されているアバルト595は、フィアット500にチューニングを施して戦闘能力を高めたモデルです。

アバルト595で5速MTを設定しているのが、車両本体価格320万円のアバルト595と432万円の595コンペティツォーネの2モデル。搭載するエンジンは両モデルとも同じ1.4L直列4気筒ターボですが、595は145ps、595コンペティツォーネは180psと最高出力は異なります。

駆動方式は2WDのみですが、両モデルともに右ハンドルだけでなく、左ハンドルも選べるのが魅力です。

●ルノー・メガーヌ R.S.トロフィー(524万円)

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ルノー・メガーヌ R.S.トロフィー

ルノー・メガーヌ R.S.トロフィーは、ルノーのモータースポーツ活動を行っているルノースポールが手掛けたスポーツモデル。その実力の高さの証明として、ドイツにあるニュルブルクリンク北コースにおいて、幾度となく量産FF車最速の記録を更新しています。

単にベース車をチューンアップしたスポーティモデルではなく、革新のコーナリングレスポンスを発揮する4コントロールテクノロジーをはじめ、先進の運転支援システムなどを充実させている点が魅力です。

メガーヌR.S.トロフィーは車両本体価格524万円で、“TROPHY”ロゴが配されたF1タイプエアインテークブレード、19インチアロイホイール‘TROPHY’、ブレンボ製レッドフロントブレーキキャリパーなど、公道からサーキットまで幅広く対応する仕様となっています。

最高出力300ps、最大トルク400Nmを発生する1.8L直列4気筒ターボエンジンと6速MTを組み合わせたパワートレインを搭載。FF車とは思えないコーナリング性能を発揮します。

●ケータハムSEVEN 170S / 170R(539万~561万円)

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ケータハムSEVEN 170S

無駄を削ぎ落としたピュアスポーツカーのケータハム。2021年9月にケータハム史上最軽量の量産車であるSEVEN170を発表しました。このSEVEN170は大成功したSEVEN160の後継モデルであり、日本の軽自動車の規格にマッチしています。

SEVEN170はケータハムブランドの最軽量モデルを表すだけでなく、全幅が1470mmとなり現行販売モデルよりも105mm狭く、最小のモデルです。

SEVEN170はロード志向モデルのSとサーキット志向のRの2モデルを用意し、車両本体価格はSEVEN170Sが539万円。SEVEN170Rが561万円となっています。現在ケータハムではこのSEVEN170に加えて、SEVEN480SとSEVEN480Sを販売しており、こちらは913万〜968万円となっています。

SEVEN170は「簡素化と軽量化」という精神を忠実に守り、車両重量は乾燥重量で440kgを実現。このボディに最高出力85ps、最大トルク116Nmを発生するスズキ製の660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載しています。

●ポルシェ・718ケイマン(768万~967万円)

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ポルシェ・718ケイマン

2016年に日本市場に導入された現行型718ケイマン。2L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載した718ケイマンから4L水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載するGT4 RSまでラインアップしています。

車両本体価格は768万円の718ケイマンから967万円の718ケイマンSまで1000万円以下で手に入れることができます。また718ケイマンはGT4 RSを除く全モデルで、6速MT車を選べるようになっています。

エンジンを運転席後方のミッドシップに搭載し、優れたハンドリング性能を発揮します。ポジション的にはポルシェのエントリーモデルと言えますが、走行のパフォーマンスは911に匹敵するモデルも存在しています。上位グレードのGTS 4.0は1000万円を超えてしまいますが、4L水平対向6気筒エンジンをMTで操り、高回転まで回すフィーリングは感動ものです。

●ポルシェ・718ボクスター(807万円~)

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ポルシェ・718ボクスター

718ケイマンがクーペボディなのに対して、この718ボクスターは2シーターのオープンカーとなります。718ボクスターは、2L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載した718ボクスターから3L水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載したボクスター25イヤーズまで5モデルを用意し、すべてのモデルで6速MTを設定しています。

1000万円以下で手に入るのは車両本体価格807万円の718ボクスターと921万円の718ボクスターTの2モデルです。電動開閉式のソフトトップの開閉時間はわずか9秒。走行中でも時速50km/h以下であれば、開閉操作が可能となっています。

(文:萩原文博、写真:ルノージャポン、ケータハムカーズ、萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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