フェラーリの激レアモデル「デイトナSP3」の1/8スケールのレゴテクニックキットが4万7980円で発売

跳ね馬のエンブレムが付いたコクピットやV12エンジンなどディテールを緻密に再現

レゴは1932年創業で、2022年の今年で90周年を迎えるデンマークの玩具メーカー。私たちが「レゴ」と呼ぶプラスチック製の組み立てブロックは1949年から販売されています。

フェラーリ・デイトナSP3の外観01
フェラーリ・デイトナSP3のフロントスタイル

50代の筆者にとっては幼い頃、高価だったためなかなか購入してもらえない憧れのおもちゃでした。それから数十年経ち、48万個のレゴで製作されたGRスープラ実物大レプリカが話題になるなど、レゴとの関係性は継続しているようです。

そのレゴが6月1日に、フェラーリICONAシリーズのDaytona SP3を完全再現した「レゴ テクニックフェラーリDaytona SP3」を4万7980円で販売開始しました。

まずは実車を振り返れば、フェラーリICONAシリーズというのは、フェラーリ屈指のアイコニックなモデルのタイムレスなスタイリングを大胆かつ現代的に再解釈し、現在利用できる最も革新的な素材やテクノロジーを駆使して、フェラーリの歴史を立たせるスペシャルモデル。生産台数は少数ロットですので、手に入れることはままならないものです。

Daytona SP3はシャシーとボディシェルがすべてコンポジット製。これはF1から取り入れられた技術により、軽量で構造的な重量剛性比に優れているのが特徴です。 使用されたコンポジットの中で、T800カーボンファイバー製のタブは、各部分の炭素繊維量を正確にするため、ハンド・レイアップで作られています。

フェラーリ・デイトナSP3の外観02
レゴで作ったフェラーリ・デイトナSP3

Daytona SP3の外観デザインは、1960年代のレーシングカーのスタイリングをインスピレーションしているとはいえ、独創的でモダンなフォルムが特徴です。

ラップアラウンド式のウィンドウスクリーンを先端とするデイトナSP3のキャビンは、官能的な彫刻に埋め込まれたドームのように見えて、その両端にしなやかなフェンダーが大胆に立ち上がっています。

Daytona SP3のインテリアは、ダッシュボードと2個のシートを明確に分離し、キャビンの横幅を広く感じさせます。そして、テアリング・ホイールは、最新モデルである296GTBなどに導入されているヒューマン・マシン・インターフェースを採用。タッチコントロール式のスイッチを採用することで、ドライバーは手を動かすことなく、Daytona SP3の機能の80%を操作可能です。

Daytona SP3に搭載されているエンジンは、最高出力840ps・最大トルク697Nmまで向上した6.5L V型12気筒自然吸気エンジン。このハイパワーエンジンをミッドシップに搭載。組み合わされるトランスミッションは8速DCTとなります。

フェラーリ・デイトナSP3の外観04
1/8スケールというだけあって非常に大きい

今回販売されたレゴ テクニックフェラーリDaytona SP3は、長さ約59cm、幅約25cm、高さ約14cmという圧倒的な存在感の誇る1/8のサイズです。フェラーリDaytona SP3の肉感的なフォルムとシャープなラインが交錯するエレガントなデザインと、流線的なエアロダイナミクスを見事に再現しています。

フェラーリ・デイトナSP3の外観03
バタフライ式のドアやエンジンフードは開く

フェラーリブランドの根幹をなすレーシングスピリットを表現するため、パドルシフト機能付き7速シーケンシャルギアボックス、動くピストンとシルバーにラッカー塗装されたリムが付属しているV12エンジンなどを再現しています。

さらに、バタフライ式のドアを開けると、跳ね馬のエンブレムが付いたステアリングホイールのあるコクピットが現れます。

フェラーリ・デイトナSP3の外観05
ピース数は3778個。値段は4万7980円

レゴテクニックは、経験豊富なレゴビルダーにも手応え十分な自動車や乗り物をモデルとし、変速機やステアリング装置など最新の本格機能がブロックで作れるシリーズで、このフェラーリDaytona SP3は第4弾となります。

購入すると、オーナー限定のコンテンツにアクセス可能になるなど、レゴで作る楽しみだけではなく、購入した人しか味わえないVIP感も魅力です。

フェラーリ・スペチアーレの外観01
288GTOからラフェラーリまで、フェラーリのスペチアーレが並ぶ

フェラーリDaytona SP3も生産ロットが少ない特別なモデルですが、フェラーリでは、F40をはじめとしたスペチアーレと呼ばれる特別なモデルがこれまで販売されてきました。

そのスペチアーレと呼ばれるモデルの中でも新しいラ・フェラーリとエンツォ・フェラーリがレゴで登場するとしたら、レゴの約5万円と比べて何倍になるのでしょうか。

フェラーリ・スペチアーレの外観02
エンツォ・フェラーリのフロントスタイル

エンツォ・フェラーリの新車時価格は7850万円だったので、約1570倍。そしてラ・フェラーリは1億6000万円だったので、約3200倍です。現在ではエンツォ・フェラーリやラ・フェラーリは高騰していますので、さらに手が届かない存在となっています。

フェラーリ・スペチアーレの外観03
ラ・フェラーリのフロントスタイル

レゴが入っている箱もフェラーリDaytona SP3のボディカラーと同じ印象的な赤いデザインを採用。クルマ好きなお父さんが自分自身とクルマ好きなお子さんと楽しめるように、父の日のギフトにいかがでしょうか。

(文:萩原文博、写真:フェラーリ、©2022 The LEGO Group.)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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