■メディアでは「絶対的モンスター」と報道
BMWが現在開発を進める欧州Eセグメント「5シリーズ」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンク高速テストに出現した開発車両は、まだまだ厳重なカモフラージュをまとい、キドニーグリルのサイズさえ明かしていません。
しかしフロントエンドにはバンパーコーナーにいくつかのバンプ(隆起物)、スクープが見てとれます。また大型ブレーキ、幅の広いタイヤを装備、後部にはクワッドエキゾーストパイプがインストールされており、このプロトタイプがM5であることがわかります。
リアウィンドウに電動モデルを示すイエローステッカーが貼られていますが、次期型では「XMコンセプト」と同様のV型8気筒エンジンと2つの高性能電気モーターを搭載、最高出力は750ps・最大トルク999Nmを発揮します。
これは、最も強力なM5として、2021年に発表された非ハイブリッド「M5 CS」の636psを大幅に上回ることになり、メディアでは「絶対的モンスター」と伝えられています。
ハイブリッドコンポーネントにより重量が増加、パワーウエイトレシオの調整が行われており、プロトタイプからは、テスト用のホイールキャップ、最低地上高など、まだ開発が序盤の様子がうかがえます。
次期型では、「BMW Curved Display」(シームレスに統合されたフルデジタル・インストルメントクラスターと中央ディスプレイ)、BMW「iDrive 8.0」、超広帯域技術を備えたBMW Digital Key Plus(Digital Key 3.0)など、BMWグループの最新技術機能が凝縮して搭載される見込みです。
またハンズフリーの高速道路走行と、ハンズフリーの駐車機能を備えたレベル2の自立走行も利用可能になる可能性があるといわれています。
BMWは、5シリーズ次期型を2022年後半にデビューする計画を持っており、M5は2023年後半、あるいは2024年前半にワールドプレミアが予想されています。