■クーペルックを深化させ、7月発売へ
フルモデルチェンジに伴う生産移行に向け、3月いっぱいで現行モデルのオーダーをストップしたトヨタブランドのフラッグシップセダン「クラウン」。
トヨタ自動車は今夏の次期モデル発売を目指しているようで、販売店では先行受注を間近に控え、顧客対応に動き出しているようです。
各種情報によると、16代目となる次期クラウンでは、現行モデルの「クーペルック」をさらに深化させ、その外観は昨年末の「バッテリーEV戦略に関する説明会」で公開された「bZ SDN」に似たものになっているようです。
同モデルをベースに車高をアップしたクラウン「クロス」の存在も噂されており、さらにはステーションワゴンを復活させるなど、クラウンのシリーズ化を図る模様。
新型では現行のGA-Lプラットフォームに代わり、カムリやレクサスES、RAV4、ハリアーに採用されているFF/4WD用の「GA-K」プラットフォームを採用。
最大の特徴は、ベースがこれまでのFR仕様から歴代初となるFF仕様になる点で、パワーユニットは2.5Lの直4ガソリン仕様と、同ハイブリッド仕様を設定。
モーター搭載による4WD仕様(E-Four)も設定され、前後輪トルク配分を自在に変更可能な最新型制御を採用。新型クラウンではこの4WD仕様が上級グレードの主軸になるものと予想されます。
また、駆動方式変更に伴い、エンジンを縦置きから横置きに変更することでフロントオーバーハング縮小が可能となるため、キャビンやラゲッジ容量の拡大が期待できます。
●4ドアクーペのほかに「クロス」や「ステーションワゴン」も登場
新型クラウン発売のトップバッターは、ベースモデルでもある「4ドアクーペ」になる見込みで、クラウン「クロス」や「ステーションワゴン」がそれに続いて順次登場する形になりそう。
ちなみに、新型は国内市場に留まらず、北米や欧州、中国市場などにも導入される模様で、これまでの“いつかはクラウン”が、ついに「世界のクラウン」として羽ばたくことになりそうです。
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