■5年目以降は月額を毎年段階的に引き下げ、5年目以降は中途解約金をゼロに
トヨタは、2022年4月12日、同ブランド初の本格バッテリーEVであるbZ4Xを発売し、5月12日に発売します。気になる販売方法は、すべてリース販売になります。個人向けは、サブスクの「KINTO」での提供になります。
法人向けは、全国のトヨタレンタリース店、トヨタモビリティサービス(東京地区)によるリース。
リース販売とした理由は、バッテリーEVに対するユーザーの不安解消、電池の全数管理と3R(Reduce/リデュース、Reuse/リユース、Recycle/リサイクル)推進によるカーボンニュートラルへの貢献を掲げています。
リース販売とすることで、長く、安心して乗れるようにという狙いがあるそうです。
個人向けのサブスクとなる「KINTO」は、下記の専用プランになります。バッテリーの保証は、最長10年の電池性能が保証されます。5年目以降は月額を毎年段階的に引き下げ、中途解約金もゼロにするという内容です。
コネクティッドサービス利用費用などの諸経費が月額利用料に含まれていて、常時接続によるサービスなどが享受できます。なお、「KINTO」の月額利用料および、契約時の申込金の詳細は、5月2日(月)に明らかにされる予定です。
「bZ4X専用プラン」として、最長10年間乗れるプランが用意されます。主なメニューは、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)が保証されます。10年のうち5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げることで、長く乗れば乗るほどリーズナブルになります。
さらに、5年目以降は中途解約金をゼロとし、ユーザーのフレキシブルなカーライフを支援するとしています。
月額利用料には、自動車保険や自動車税、メンテナンス代などをはじめ、安心安全のコネクティッドサービス(T-Connectの基本サービス、コネクティッドナビ、デジタルキー、クルマの状態を見守り、ユーザーに安心を届けるコネクティッドカーケア)の利用にかかる費用が含まれています。
なお、契約時には所定の申込金の支払いが必要になります。補助金は月額利用料に別途織り込まれます。また、ウェブで契約まで完結できます。
リース販売開始となる5月12日より第1期として、3000台分の申し込み受付が開始されます。秋口に第2期、以降、順次申し込みが受け付けられ、初年度は5000台分の生産、販売が予定されています。
■航続距離は559km
気になる航続距離は、実用上十分とする559kmで、128Wh/kmという高い電費性能が確保されています。また、世界トップレベルの電池容量維持率である10年後の90%を目標に掲げて開発され、バッテリーEVであっても安心して長く使えるのも同モデルの価値としています。
バッテリーEVで気になるのは充電インフラの整備でしょう。現在の充電インフラは、数そのものが潤沢とはいえない印象で、老朽化していたり、故障していたりする例もあります。
BEVのユーザーであれば、休日のサービスエリアなどで充電待ちをした方も多いはず。そこでトヨタでは、充電インフラの拡充にも推進し、今後のバッテリーEVの普及進度も踏まえつつ、2025年を目途に、全国のトヨタ販売店に急速充電器を設置していく計画を掲げています。2022年は、BEV需要が高い地域を中心に順次設置を進めるそうです。
充電時間は、普通充電(200V、6kW・30A)の場合は、約12時間でフル充電が可能になります。
先述したコネクティビティでは、技術革新に合わせ、bZ4Xを進化させる取り組みにも挑戦するとしていて、OTAを使った無線によるソフトウェアのアップデートなどにも対応するそうです。
OTAでは、最新の予防安全パッケージの「トヨタ・セーフティ・センス」とマルチメディアシステムは、OTAにより販売店へ入庫することなく、性能向上のためのソフトウェアアップデートが可能になります。
マルチメディアシステムへの対応として、クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビが採用されます。
通常のナビゲーション機能に加えて、移動支援、充電施設表示、航続可能エリア表示などのほか、BEV専用の機能にも対応。
コネクティビティでは、クルマがWi-Fiスポットとなる車内Wi-Fiが搭載され、全車標準装備になる車載通信機器のDCMを通じて、データ通信容量無制限でスマホやゲーム機などをインターネットに接続できます。
●メーカー希望小売価格
「Z(1XM 交流同期電動機)」FWD:600万円
「Z(1YM-1YM 交流同期電動機)」AWD:650万円
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
トヨタbZ4X 専用プランの詳細
https://toyota.jp/bz4x/contract/
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