■Stellantisジャパンの正規ディーラー148店舗が参入し、合計150台をカーシェアリングに登録
スポーツカーや高級車、旧車などのレンタカー、カーシェアリングなどが徐々に広がっています。2022年3月28日、Stellantisジャパンは、カーシェアリングサービスの「Anyca(エニカ)」に本格参入すると発表しました。
今回の発表は、DeNA SOMPO Mobilityが運営するカーシェアプラットフォーム「Anyca(エニカ)」と、法人が所有する車両をカーシェアに利用できるようにする「Anyca」の取り組みに、Stellantisジャパン(アバルト、アルファ ロメオ、フィアット、ジープの4ブランド)の正規ディーラー148店舗が参入し、合計150台を登録するというものです。
共同使用契約に基づいたカーシェアで、100店舗以上のディーラーが参加するのは日本初(DeNA SOMPO Mobility調べ、2022年3月25日時点)。全国各地のディーラー店舗が参加することで、幅広い地域で「Anyca」を通じたディーラー所有車両の利用が可能になります。
また、今回のStellantisジャパンの参加により、「Anyca」は、ディーラー車両を共同使用契約に基づいてシェアできるプラットフォームとして、ディーラー車両のブランド数、店舗数、車両数が日本最大になるそう。規模の拡大も不可欠なカーシェアリング事業者としてのメリットも大きそうです。
もちろん、Stellantisジャパンにもメリットがあります。
「カーシェアリングが普及すると、クルマが売れなくなる」という一部報道があります。そうした面も確かに一部ではあるでしょう。筆者の知人などでも所有からカーシェアリングに切り替えた例もあります。
一方で、カーシェアリングから所有に切り替えたという例もあります。各種調査では、カーシェアリングをきっかけにマイカーのある生活の利点に気がつき、所有する、所有したいという結果も出ているようです。
Stellantisジャパンも「これまで、新車を体験する機会は主にディーラーでの試乗に限られていて、新車の魅力を知る機会は購入直前で、短距離の走行では十分に伝わりきらない、という課題がありました」と説明しています。
今回の取り組みで、Stellantisジャパンのディーラー店舗からカーシェアで新車が楽しめるようになることで、じっくりとクルマの購入を検討することや、クルマ購入直前でなくても、乗りたい新車に気軽に何度も乗車することができ、高速走行性や取り回し、車庫入れなどもじっくり体験できます。
また、新車を継続的に体験することで、ブランドのファン化も期待できます。
同社は、2021年の新車販売数が世界第4位のStellantisの日本法人で、日本市場で年間4万5000台を販売しています。
個性豊かな各ブランドが、長年にわたる歴史とスポーツ志向の色が濃い独自の個性を有しています。多種多様で豊富な製品ラインナップにより、日本の輸入車インポーターの中でもユニークな存在になっています。
今回の「Anyca」の登録には、店舗単位やエリア単位ではなく、Stellantisジャパンの全体戦略の一環として、イタリアのアバルト、アルファ ロメオ、フィアットに加え、アメリカを象徴するジープも参加しています。
カーシェアリングにこうしたブランドが加わったことで、購入を検討していた人の背中を押すきっかけになるはず。
なお、今回のStellantisジャパンの正規ディーラーの登録を記念して、登録車両を対象にしたカーシェア時に利用できる30%OFFキャンペーンも開催されています(キャンペーンの詳細、車種の詳細や共同使用料、受取場所などについては、下記の特設サイトを参照ください)。
●共同使用料(24時間)
・アバルト595:4000円~
・アバルト595C:5000円〜
・アルファ ロメオ ジュリア:5500円〜
・アルファ ロメオ ステルヴィオ:6000円〜
・フィアット500:3000円〜
・フィアット500C:4000円〜
・フィアット500X:4500円〜
・フィアット パンダ:4000円〜
・ジープ レネゲード:4000円〜
・ジープ コンパス:4000円〜
・ジープ ラングラー:5500円〜
(塚田勝弘)
【関連リンク】
アバルト
https://www.abarth.jp/anyca_carsharing/
アルファ ロメオ
https://www.alfaromeo-jp.com/anyca_carsharing/
フィアット
https://www.fiat-auto.co.jp/anyca_carsharing/
ジープ
https://www.jeep-japan.com/support/anyca_carsharing.html