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■家族で2人乗りも可能な新感覚レジャーバイク
ホンダは、3月24日(木)、1960年代後半から1970年代に一斉を風靡したレジャーバイク「ダックス」の125cc版「ダックス125」を正式に発表!
胴長の愛らしい犬種ダックスフントをモチーフとした往年のスタイルを現代に復活させながらも、最新の排出ガス規制に対応する空冷4ストローク単気筒エンジンなどの数々の新技術も採用。
家族で2人乗りが楽しめる原付2種のレジャーバイクとして復活を遂げ、2022年7月21日(木)に発売することを明かにしました。
●初代モデルのイメージを踏襲して復活
ダックス125の元祖は、1969年に発売された初代モデル「ダックスホンダ」です。空冷4サイクル単気筒エンジンを搭載し、排気量には50ccと70ccを設定。
折りたたみ式のハンドルやステップにより車体をコンパクトにできるなどで、乗用車のトランクにも入れられることが大きな特徴。当時流行したレジャーバイクというジャンルを確立した立役者でした。
その最新モデルとして現代に復活したダックス125は、休日をライダー1人だけでなく、大切な家族や仲間とともに楽しんでもらおうという、現代的な解釈のレジャーバイクとして開発されました。
スタイリングでは、前述の愛らしい犬種ダックスフンドをイメージした初代モデルを踏襲。車体には、胴が長いT字型の鋼板プレス製バックボーンフレームを採用することで、往年の特徴的スタイリングを再現しつつも、2人乗りが容易なロングタイプのダブルシートの装備も可能としています。
また、パッセンジャーも握りやすいグラブバーも採用することで、タンデムライダーの快適性などにも配慮します。
さらに、灯火器類には、愛らしい印象を引き立てる丸形のLEDヘッドライトやウインカーを採用するなど、各部に初代モデルを意識した装備が満載です。
●自動遠心クラッチでクラッチレバーの操作不要
エンジンには、最高出力9.4psを発揮する123cc・空冷4ストロークOHC単気筒を搭載。力強い出力特性を持ちながらも、最新の平成32年(令和2年)排出ガス規制にも対応しています。
また、WMTCモード値で65.7km/L(1名乗車時)という優れた燃費性能も実現。燃料タンク容量は3.8Lですから、数値上では1回の満タン給油で249km以上の航続距離を実現することになります。ちょっとしたツーリングなども楽しめるバイクということですね。
加えて、自動遠心クラッチと4速トランスミッションを採用することで、クラッチレバーの操作は不要。AT限定免許でも乗れますから、より幅広いユーザーに対応することも注目点です。
さらに、アップタイプのマフラーに装着されたマフラーガードや車体左側面のカバーなど、随所にクロームメッキのパーツを配することで、愛らしい外観に上質感もプラスしています。
●倒立フロントフォークも装備
足まわりは、シンプルなデザインで高剛性なキャストホイールに、12インチサイズのチューブレスタイヤをマッチング。
倒立フロントフォークや前後輪ディスクブレーキなどの装備で、高い走行安定性や安全性に貢献します。また、前輪にはABSも標準装備することで、制動時の安心感も高めています。
車体色には、懐かしさと上質さを感じさせる「パールネビュラレッド」と、都会的な風景に溶け込む「パールカデットグレー」の全2色を設定。
特に、パールネビュラレッドの方は、フレームに入れられた「Dax」の車名ロゴとブラックのラインが初代モデルを彷彿とさせるグラフィックですね。
なお、価格(税込)は44万円です。
東京モーターサイクルショーでその姿を見ることができます。
(文:平塚 直樹)