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■中古車に目を向ければ楽しいオープンカーが手に入る!
現在、国産の新車で4人乗りのオープンカーというと約1500万円のレクサス LC コンバーチブルしかありません。いっぽう輸入車では様々なサイズの4人乗りオープンカーが販売されていますし、中古に目を向ければ選択肢はさらに広がります。ここでは、これからのシーズンにピッタリの予算200万円以下のお手頃価格で手に入れられる中古車の4人乗りオープンカーを5車種紹介します。
●トヨタ ソアラ/押し出しの強さは圧倒的!
200万円で狙える中古車の国産の4人乗りオープンカーで、約105台と最も流通台数が多いのが、2001年~2005年に販売されたトヨタ ソアラです。最終型のソアラはレクサス SCとなって販売されました。
2001年に発売された4代目のソアラはオールアルミ製の電動開閉式のハードトップを採用。搭載するパワートレインはセルシオと同じ4.3LV8エンジン+5速ATで、さらにトヨタ車初のランフラットタイヤを採用するなど最先端の技術を採用しているのが特徴です。
現在、4代目ソアラの中古車は約111台流通していて、価格帯は約45万~約299万円。そのうち、約107台が200万円以下となっています。平均価格は約100万円となっており、100万円以下でも約61台が圏内となっています。
圧倒的な存在感を醸し出すボディタイプのソアラ。キレイに乗れば、とても200万円以下で手に入れたクルマには見えません!
●ミニ コンバーチブル/かしこい電動ソフトトップが〇
輸入車の中でも人気が高いのがミニ(MINI)です。そのミニにも4人乗りのコンバーチブルが設定されています。予算200万円だと、2004年に導入された初代モデルと2009年に導入された2代目モデルがターゲットとなります。
ここでは200万円以下の中古車が約64台流通している2代目ミニ コンバーチブルに絞って解説します。2009年に導入された2代目ミニ コンバーチブルは、最高出力120psを発生する1.6L直列4気筒エンジンを搭載したクーパーと、最高出力175psを発生する1.6L直列4気筒ターボエンジンを搭載するクーパーSの2グレードで展開されました。
その後ハイパフォーマンスモデルのジョンクーパーワークスが追加されています。電動開閉式のソフトトップはボタンひとつの操作によりわずか15秒で開閉可能。しかも時速30km/h以下であれば走行中でも開閉可能です。
また、このソフトトップはサンルーフのように頭上だけを開けることも可能です。現在、2代目ミニ コンバーチブルの中古車の価格帯は約78万~約398万円ですが、平均価格は約150万円となっています。
●フィアット 500C/ルパンの乗ってたチンクエチェント!
輸入車のコンパクトカーで、ミニと人気を二分するのがフィアット 500(チンクエチェント)です。ルパン三世が映画「カリオストロの城」で乗っていたクルマとしてよく知られていますが、オープンモデルのフィアット 500Cは2009年に導入されました。
500Cはほかのオープンカーとは異なり、ピラーを残してルーフ前端からリアウインドウ下端まで布製のソフトトップが開くスライディングルーフを採用しているのが特徴です。搭載するエンジンは1.4L直列4気筒、1.2L直列4気筒。そしてツインエアと呼ばれる875ccの直列2気筒ターボエンジンの3種類となっています。
現在、フィアット500Cの中古車は約155台流通していて、価格帯は約31万~約365万円です。そのうち予算200万円で狙える中古車は約94台と非常に豊富です。リアのスペースはかなり狭く、荷物を置くスペースと割り切ったほうがいいかもしれません。
●フォルクスワーゲン ニュービートルカブリオレ/まさかのときの安全性もバッチリ
最終型のザ ビートル カブリオレも、わずかながら200万円以下の中古車も出回りましたが、流通している中古車のうち約55台が200万円以下で手に入るのが、2003年~2010年に販売されたフォルクスワーゲン ニュービートルカブリオレです。
オープンボディに変更する際に、ボディ剛性の補強と、横転時にロールバーが立ち上がるロールオーバープロテクションシステムを採用し、高い安全性を誇ります。
電動開閉式のソフトトップはわずか13秒で開閉可能で、ルーフを開けたときのスタイリングは初代ビートルをオマージュしています。搭載しているエンジンは2L直列4気筒DOHCのみで、トランスミッションは6速ATです。
現在、ニュービートルカブリオレの中古車の流通台数は約57台。価格帯は約35万~約228万円で、このうち約55台が200万円以下のプライスを付けています。比較的走行距離の少なめの中古車が多く、4人乗りのオープンカーを手軽に手に入れたい人にオススメです。
●ボルボ C70/クーペボディにもなる格納式ハードトップ
これまで紹介した輸入車の3モデルは電動開閉式のソフトトップを採用していましたが、このボルボ C70は3分割して収納できるリトラクタブル・ハードトップを搭載し、ソアラ同様1台でクーペとカブリオレ2つのクルマを楽しめます。
2006年~2012年まで販売されたボルボC70は、T-5と呼ばれる最高出力220psを発生する2.5L直列5気筒ターボエンジンと、ベースグレードもしくは2.4i SEという最高出力140psを発生する2.4L直列4気筒エンジンを搭載する2モデルがあります。
現在、予算200万円以下で購入できる中古車のボルボC70は約37台流通していて、価格帯は約40万~約198万円となっています。今回紹介した5車種の中でリアシートの居住性が最も高いのがこのボルボC70です。
(文:萩原文博)
※この原稿は2022年3月18日に再編集しました。
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