「GRカローラ」が誕生!? トヨタ・カローラが今秋ビッグマイナーチェンジか?

■今年10月にカローラシリーズが一新!

トヨタ自動車が1966年以来、世界150の国や地域で販売する主力モデル「カローラ」。同モデルは昨2021年にグローバル累計販売台数5,000万台を達成しました。

現行カローラスポーツのエクステリア

TNGAプラットフォームを採用し、それまでのデザインを一新して2018年6月に通算12代目となる5ドアハッチバックの「カローラスポーツ」が登場。

1年後に「セダン」「ツーリング(WGN)」が登場し、昨年の「クロス」登場により、現在もカローラシリーズとして9,000台/月前後の国内販売台数を維持しています。

そうしたなか、本年10月を目処にカローラ「スポーツ」「セダン」「ツーリング」のビッグマイナーチェンジが予定されているようです。

ラジエターグリルや前後ランプ類などのデザイン変更に加え、インテリアについてもメーターディスプレイの大型化やナビの機能向上などが図られる模様。

パワートレインでは、1.8Lガソリンエンジンや1.2Lガソリンターボエンジに代わり、ヤリス用の1.5L直3NAエンジンが搭載されるほか、ダイレクトシフトCVTの採用やトヨタセーフティセンスの機能向上などが図られるようです。

販売店では新型への切り替えに向け、すでに現行モデルのオーダーストップを進めている状況。

●ハイパフォーマンスモデル「GRカローラ」が登場

「GRカローラ」のエクステリア(筆者予想)

今回のビッグマイナーチェンジで注目されるのが「GRカローラ」の存在。

2020年3月17日に豪州の特許庁に「GRカローラ」の商標申請が行なわれており、「Golf GTI」や「Golf R」の対抗モデルとして、同車の登場が確実視されています。

「GRカローラ」に装備するリヤ・ワイドフェンダー(筆者予想)

マイチェン仕様の意匠をベースに、GRヤリスでお馴染みの迫力のあるフロントマスクやエアロパーツで武装するとみられ、リヤのトレッド拡大のため、クォーターパネルにワイドフェンダーを装備(全幅+20mm)するようです。

また、ボディはスポーツ走行に備えて補強され、大容量ブレーキシステムや専用アロイホイールを装備。

GRヤリスのスパルタンなインテリア

5ドアのGRカローラは3ドア仕様のGRヤリスに比べて使い勝手がよく、スポーツサスペンションにより車高を10mm程度下げた姿は迫力がありそうです。

インテリアについても専用のステアリングホイールやスポーツシート、ペダル、シフトノブなどの装備によりドライビングに専念できる雰囲気が演出されるのは言うまでもありません。

●GRカローラのパワートレインはどうなる?

GRヤリスに搭載される1.6L直3ターボエンジン(272ps/37.7kgm)

一方、GRカローラの心臓部にはGRヤリス用の「G16E-GTS」型1.6L直3ターボエンジン(272ps/37.7kgm)が搭載され、iMT(6速マニュアル)が組み合わされる見込みですが、車両重量増への対応として290ps程度に出力アップされる可能性もあります。

北米トヨタがインスタグラムに投稿した画像

GRヤリス用のエンジンや、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」の搭載については、トヨタの北米部門が昨秋、同社のインスタグラムにカローラとみられる車両のスピードメーターやナビに「G16」や「GR Four」の文字を載せたことから反響を呼びました。

ちなみに 「GR」は、もっといいクルマづくりを目指すGAZOO Racingが、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどのモータースポーツ活動を通じて車と人を鍛え、そこで得た知見やノウハウを注ぎ開発したスポーツカーシリーズを指しています。

そんなGRシリーズには「GRMN」「GR」「GR SPORT」の3種類が存在。

「GRMN」…市販車の頂点を目指すスポーツモデル(エンジン、シャシー、ボディをフルチューン)
「GR」…「GRMN」のエッセンスを注ぎ込んだ本格派の量産スポーツモデル
「GR SPORT」…手軽にスポーティドライブを楽しめるGRのエントリーモデル

「GRカローラ」のエクステリア(筆者予想)

気になる車両価格については、GRヤリスの場合265万円(2WD)~456万円(4WD)の間で設定されていますが、兄貴分にあたるGRカローラの場合、エントリーモデルの価格が400万円前後となりそうです。

10月を目処とするカローラのビッグマイナーチェンジ後にGRカローラの登場が予想されており、同車の公開が大いに待たれます。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

トヨタ カローラス ポーツ
https://toyota.jp/corollasport/

GRヤリス
https://toyota.jp/gryaris/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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