■充電ポートがリアバンパーからフェンダーへ移動
メルセデス・ベンツが現在開発中のミッドサイズセダン「EクラスPHEV」次期型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
プラグインハイブリッドに関して、同社ではエントリーレベルの「Aクラス」からフラッグシップの「Sクラス」まで、世界でトップクラスの多様性を提供しています。
新型「AMG GT 63S Eパフォーマンス」や、AMG「One」ハイパーカーなどの例外を除いて、すべて効率の向上がなされています。
これまでベースとなるEクラスセダンは何度か捉えてきましたが、PHEVモデルは初となります。
まだまだカモフラージュが厳重ですが、フロントエンドにはスリーポインテッドスターを隠したお馴染みの大型グリルが確認できます。
その両サイドには、LEDデイタイムランニングライトが上部に光る生産型ヘッドライトが装備されています。
側面では滑らかなフロントウィンドウ、上向きのベルトラインを見ることができるほか、トランクがゆるやかに下がっているシルエットが確認できます。ベースモデル開発車両では、従来のドアハンドルが装着されていましたが、PHEVでは、フラッシュドアハンドルを装備、こちらが最終仕様の可能性がありそうです。
後部では、トランクリッドのカモフラージュの下にLEDライトバーを隠している様子がうかがえるほか、ヘッドライト同様に生産型テールライトの一部が見てとれるものの、エキゾーストパイプの形状は不明です。
注目は充電ポートの位置です。メルセデス・ベンツでは、従来右テールライトの下、リアバンパーに取り付けられていましたが、次期型では左後部フェンダーに配置。Cクラス「W206」世代PHEV、およびSクラス「W223」型に対して行われた同様の変更が反映されているようです。
キャビン内は「Cクラス」と「Sクラス」新型の影響を大きく受けると予想され、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと、縦型のインフォテインメントシステムを装備。
後者のサイズは断定できませんが、Cクラスでは9.5インチと11.9インチのディスプレイを搭載、Sクラスでは12.8インチが搭載されており、Eクラスでも同サイズとなる可能性があります。
プラグインハイブリッドのグレードは、2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボエンジン+電気モーターの「E350de」、および2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン+電気モーターの「E350e」がラインアップされます。
Eクラス次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想、ライバルBMW「5シリーズ」次期型と直接対決となるでしょう。