■エンジンは縦置きに配置、ハイパーカーAMG「One」から「eパフォーマンス」技術を投入
メルセデス・ベンツの主力ワゴン「Cクラス ステーションワゴン」に設定される最強モデル、AMG「C63ステーションワゴン」新型の最新プロトタイプをカメラが捉えると同時に、その車内も初めて撮影に成功しました。
凍てつくフィンランド北部で撮影された開発車両は、かなりカモフラージュが削ぎ落とされています。
ブーメラン型LEDデイタイムランニングライト、ヘッドライトのアウトラインが確認できるほか、後部では、クワッドエキゾーストパイプがインストールされていることも見てとれます。
また、パナメリカーナグリルが、フラッグシップCクラスであることを示しています。
おそらく内部には、剛性の高いサスペンションセットアップを装備しているはずです。
同社では2021年3月に、CクラスのAMGモデルに新たなハイブリッドパワートレインを採用することを発表しましたが、このプロトタイプのフロントガラス上部と、センターコンソール上部に貼られた黄色い「ハイブリッド」ステッカーがそれを物語っています。
キャビン内では、フルデジタルインストルメントクラスター、縦型の大型インフォテインメントディスプレイのほか、赤いキルスイッチ、計測用ディスプレイ、ラップトップホルダーなど典型的プロトタイプの様子が伺えます。
注目のパワートレインでは4.0リットルV型8気筒ツインターボを廃止、AMG「A45S」に搭載されている2.0リットル直列4気筒ターボ「M130」エンジンが新たに採用される見込みです。
ただし、最小AMGに搭載されているものと同じユニットではなく、燃焼エンジンのみの最高出力を442psへ増加させるよう設定、電動ターボチャージャーを備えます。
さらにエンジンは横置きではなく縦置きに配置し、F1由来のハイパーカーAMG「One」から「eパフォーマンス」技術が投入される予定です。
後輪を駆動する電気モーターがその潜在能力を開放するとき、システム合計の最高出力は500psを超え600psとも噂されています。
メルセデスAMG「C63 セダン/ステーションワゴン」新型のデビューは2022年終わり、または2023年初頭に期待できそうです。