BMW M3初のツーリング、コクピットを激写!

■「i4」と同じインフォテインメントスクリーンのセットアップを装備

現在開発が佳境に入っているBMWのハードコアワゴン「M3ツーリング」市販型の最新プロトタイプを捉えると同時に、その内部をカメラが激写しました。

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BMW M3ツーリング 市販型プロトタイプ

BMWでは、2000年に「M3ツーリングワゴン」を社内向けの研究開発を目的に試作車として製作しましたが、市販には至りませんでした。

M3ツーリングの市販化は、1985年から販売されている「M3」の歴史で今回が初となり、そのパフォーマンスワゴンの誕生を世界が期待しています。

大雪のフィンランドで捉えたプロトタイプは、まだまだカモフラージュが厳重です。それでも、巨大キドニーグリルやセダンと同様のLEDデイタイムランニングライト、アグレッシブなバンパーなどが確認できます。

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BMW M3ツーリング 市販型プロトタイプ

側面からはルーフレール、足回りには真っ赤なブレーキキャリパー、スポーティな黒のV字スポークを備える大径ホイールが見てとれます。

後部では、ディフューザーの両サイドに円形クワッドエキゾーストパイプをインストールし、L字型テールライトやスプリットタイプのルーフスポイラーが装備されていることがわかります。

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BMW M3ツーリング 市販型プロトタイプ

キャビン内では、多数のテスト機器が搭載されていますが、フルエレクトリック「i4」と同じデジタルインストルメントクラスターとインフォテインメントスクリーンのセットアップを備えていることがわかります。

M3セダンやM4クーペでは、独立したインフォテインメントディスプレイが並んだ伝統的デジタルインストルメントクラスターがありますが、M3ツーリングをはじめ、今後のミッドライフモデルチェンジ(大幅改良)では、BMWの最新インフォテインメントシステムを備えたi4のモダンなキャビンレイアウトに移行していくとみられます。

また、新たな発見として、「M3コンペティション」のバッジを確認。ツーリングでは、より高性能「コンペティション」のみ発売されるという以前の噂と一致しています。

パワートレインは、3.0リットル直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンを搭載、M3セダンでは最高出力は480ps・最大トルク550Nmを発揮しますが、コンペティションでは最高出力510ps・最大トルク650Nmを発揮、8速オートマチックトランスミッションを介して4輪すべてに動力を供給します。

M3ツーリングのワールドプレミアは、2022年内と予想されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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