「乗るほどに味わい深い」あいみ×アウディTT【注目モデルでドライブデート!? Vol.105】

■どんどん楽しくなるTTの運転操作

あいみ×アウディTT
今回の“彼女”です

「ちょっと運転しにくいかも」

彼女は自分自身の愛車としてアルファロメオ「MITO」のクオドリフォリオに乗っています。しかも、トランスミッションはマニュアルです。

あいみ×アウディTT
アウディTTと

そんな彼女にとっても、TTの運転には違和感があったらしい。でも言わんとしていることはわかります。今と違い、20年前のドイツ車は「硬さのある操作系」が基本だったのです。

それを強く感じるのがステアリングフィールで、アウディに限らず最新世代のドイツ車はどれも軽快で滑らかなステアフィールとしているのです。

それらに比べると初代TTのハンドルは重く、滑らかではないですからリニアリティに欠けるのです。シフトフィールも同様です。

「でも、運転しているとどんどん楽しくなってくるね。2速とか3速で曲がる峠道のコーナリングは気持ちいい」

あいみ×アウディTT
気持ちいい走り!

●今も輝くとは

あいみ×アウディTT
TT、いいかも!

ファーストインプレッションよりも、乗るほどに味わい深いクルマ。彼女はそう感じているようでした。

実は初代アウディTTは、スポーツカー作りとしても新しい発想を取り入れました。シャシーは当時のアウディ「A3」やフォルクスワーゲン「ゴルフ」と共通ですが、アッパーボディを変えることでスポーツカーに仕立てたのです。

「スカイライン」のプラットフォームを使ったZ33型日産「フェアレディZ」も同様のスポーツカー作りの手法ですが、登場したのは初代TTよりも遅い2002年でした。さらにいえば、FFベースのスポーツカー(スポーティな乗用車ではなく純粋なスポーツカー)というのも、初代TTが先駆者といえます。

あいみ×アウディTT
「円」がデザインテーマ

初代TTはデザインだけにとどまらず、その方向性やアイデアも時代の先を見据えたものだったのです。だからこそ、こうして今も輝きを失わずにいるのでしょう。

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:あいみ/ヘア&メイク:有本 昌代/写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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