■スポーツカーだけでなく、セダンやSUV、ミニバンにも向くトータルバランスに優れたスポーツタイヤ
2022年1月28日、日本ミシュランタイヤは、ダイナミックスポーツタイヤの「MICHELIN PILOT SPORT 5(ミシュラン パイロット スポーツ ファイブ)」を、3月8日より順次発売するとオンラインで発表しました。発売サイズは、17インチから21インチまでの全43サイズ。価格はオープンです。
同社のリサーチによると、スポーツタイヤに対してユーザーは「ドライ・ウエットのグリップ性能」「ハンドリング・高速安定性」「見た目の良さ」を重視していて、一般的なタイヤのユーザーよりも顕著にこうしたニーズが高いそうです。
「MICHELIN PILOT SPORT 4」から進化を遂げた「MICHELIN PILOT SPORT 5」は、レースで培われた技術を投入することで、優れたレスポンスと操作性を実現し進化させた最新モデル。
これまでのハイグリップスポーツタイヤに求められる上記のような性能はもちろん、ユーザーの求める「走る愉しさ」から「見た目の満足感」に至るまで、スポーツタイヤに求められる性能領域を最大化したとしています。
ドライ路面での安定したグリップ力がもたらす操縦安定性と、スポーツタイヤでありながらウェット時での優れた排水性能による耐ハイドロプレーニング性能を高次元で両立。
さらに、タイヤの性能だけでなく、「見た目の良さ」を実現するべく、サイドウォール全周にわたり施された「フルリング プレミアムタッチ」が車両に高級感を与え、日常使いからスポーツドライビングまであらゆるシーンで安心と走る愉しさを提供するとしています。
採用される技術をチェックすると、まず「デュアル・スポーツ・トレッド デザイン」の非対称トレッドパターンが目を惹きます。
ボイドレシオ(トレッド全体に対する溝面積の割合)を高め、排水性を高めたトレッド内側、高い剛性をもたらすトレッド外側の大型ブロックにより、ウェット、ドライの両路面で高いグリップ力を発揮するそうです。
同社のデータでは、ウェット路面での最速ラップタイムは「MICHELIN PILOT SPORT 4」から約1.7秒短縮され、ウェット路面での平均ラップタイムを約1.5秒短縮した結果が得られています(ドライ路面は計測したものの、MICHELIN PILOT SPORT 4と同等以上とのこと)。
また、ハンドリングに寄与する技術として、「ダイナミック・レスポンス テクノロジー」を採用。
高強度で耐熱安定性に優れた「ハイブリッド・アラミド/ナイロン ベルト」によりタイヤが路面と密着することで、ドライバーの意思がしっかりと路面に伝わり、意のままのハンドリングを可能にするとしています。
加えて「バリアブル・コンタクト・パッチ3.0」によりコーナリング時の接地圧分布がより均等になるよう内部構造の最適化が図られています。グリップ力とコントール性が増し、安定したコーナリングが得られるそうです。
ほかにも、スポーツタイヤでありながらも快適性や省燃費性能にも配慮されており、ハイグリップだけではない利点も享受できるとしています。
公道で試乗したレーシングドライバーの荒 聖治氏は、スポーツタイヤでありながら乗り心地の良さ、確かなグリップ性能、そしてミシュランらしく「真円度」に優れるため、狙ったところに正確なライン取りが可能と分析。
ほかにも、プレアムタッチのデザインの良さもあげています。「何よりも愉しく、少しでも早く自分のクルマに装着したい」とコメントしています。
(塚田勝弘)