今年で創業10周年。ブルーに染まった「KUHL RACING」ブースのド迫力GR86がすごかった!【東京オートサロン2022】

■片側7cmのオバフェンと巨大なGTウイングで武装!

ド迫力の傑作エアロパーツをリリースし続けるクール・レーシング・ジャパン。D1やスーパー耐久にも積極的に取り組んでいますから、もはやクルマ好きにはおなじみのブランドですね。

そんなクールの東京オートサロン2022は、メインブースに9台、サブブースに6台、他ブースにも4台を出展するというものすごい陣容です!

東京オートサロン2022クールレーシングブース
中エリア・ホール5にあるクール・レーシング・ジャパンのブース
東京オートサロン2022クールレーシングブース
メインブースの出典車両をマットブルーのラッピングで統一

なかでもメインブースは、展示車のカラーをマットブルーで統一し、まさにクールさが充満した空間。

社長の石原啓一さんにその理由を聞くと、今年はクール創業10周年という区切りの年で、ブルーは創業当初のドリフトショップ時代のイメージカラーだったんだそうです。

そこで創業者の片岡孝裕さんが創業時の気持ちを取り戻そうと提案し、このコンセプトが固まったとのこと。

東京オートサロン2022クールレーシングブース
GR86 KUHLRACING 04R-GTW WIDE

そんなブルーのマシンの内訳は、新型GR86とBRZが2台ずつとGT-Rが2台。さらにGRスープラ、GRヤリス各1台というラインナップ(※メインブースには加えて「エヴァンゲリオン俺だレーシング!」のD1車両があり計9台)。

なかでも押し出し感と斬新さで筆者のベストと思えたのが、GR86ベースの「04R-GTW WIDE」という車両です。

東京オートサロン2022クールレーシングブース
フロントディフューザーにアンダーディフューザーを追加し、それをカーボンロッドで吊っています

この車両、お隣のBRZが装着した03R-GTW WIDEと同様のフロントバンパー&オーバーフェンダーを採用しつつ、ディテールをより過激に進化させたもの。カーボン製のロッドがボディ前後に多用されており、どう猛さがマシマシです。

フロントは、バンパー開口部を入れ子のボックス形状にして押し出し感を演出、さらにバンパー下部のフラップをカーボンロッドで吊って、レーシーな雰囲気を強調しています。

東京オートサロン2022クールレーシングブース
GR86 KUHLRACING 04R-GTW WIDE

サイドに回ると、フロントの広がりをフロントオーバーフェンダーがしっかり受け止めつつ、続くサイドステップとサイドディフューザーがワイド感をリアへと伝えます。

リアフェンダーは張り出しが片側7cmという堂々たるもので、収まるホイールはクールのホイールブランド「ヴェルズ」製の19インチ/メッシュ/コンケーブタイプです。

もちろんタイヤとフェンダーの合わせもばっちりで、隙間にはハガキ1枚入らないほど!

東京オートサロン2022クールレーシングブース
GR86 KUHLRACING 04R-GTW WIDE

それにしても圧巻はリア。巨大なスワンネック形状のGTウイングがそそり立ち、それをバンパー下部のディフューザー部から伸びるカーボンロッドが支えるデザインです。

巨大な開口部を持つバンパー部分からは出口130φのスラッシュ4テールマフラーがのぞき、ボディ下回りのボリューム感を強調。

GR86のスポーティさと低重心さが強烈にブーストされ、圧倒的な存在感を放っています。ブースから持ち出して、太陽の下でじっくり眺めたくなりました。

11年目を歩み出して、ますます快調なクール・レーシング・ジャパン。これからもクルマ好きの胸をざわつかせる、圧巻のクルマを作り続けてほしいですね。


【クール・レーシング・ジャパン出典車両】

(メインブース)
・R35GT-R KUHLRACING 35R FINAL EDITION TYPEⅠ
・R35GT-R KUHLRACING 35R FINAL EDITION TYPEⅡ FR DRIFT CAR
・GR86 KUHLRACING 04R-GTW WIDE
・BRZ KUHLRACING03R-GTW WIDE
・GR86 KRUISE KR-ZN8RR
・BRZ KRUISE KR-ZD8RR
・GR SUPRA KUHLRACING 90R-GTW WIDE
・GR YARIS KRUISE KR-GRYRR
・エヴァンゲリオンRACING 俺だレーシング! GR-SUPRA KUHLRACING 90R-GTWR D1-SPECIAL

(サブブース)
・ALPHARD KUHL ONE LIMITED オンラインオーダー限定車
・ALPHARD KRUISE KR-30ARR
・HARRIER KUHLRACING 80H-SS
・LEVORG KRUISE KR-VN5RR
・YARIS CROSS KRUISE KR-MXPRR
・JB64W JIMNY KUHLRACING 64W-GT

【GR86 KUHLRACING 04R-GTW WIDE仕様】
・オーバーフェンダーキット(TYPE2)
・04R-GTWフロントバンパー
・04R-GTWフロントディフューザー
・04R-GTWフロントアンダーディフューザー
・04R-GTWサイドステップ
・04R-GTWサイドステップディフューザー
・04R-GTWリアバンパー
・04R-GTWリアフローティングディフューザー
・カーボンロッド
・ハイマウントGTウイング
・スラッシュ4テールマフラー
・CUSCOリアアッパーアーム
・CUSCOリアロアアーム
・CUSMOリアコントロールロッド
・AIR FORCE SUPER PERFORMANCE DIGITAL AIR SUSPENSION
・VERZ-WHEEL VERZ-KCV01(Front:19×10J-20、Rear19×11J-23)
・906 ワイドアングルドアミラー
・FALKEN AZENIS FK510(Front:235/35R19、Rear:245/35R19)

(文と写真:角田 伸幸

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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