Z34ベースのS30風、シャコタンの軽トラ、そしてオシャレな360。私が見かけたベスト3【東京オートサロン2022】

■過激なチューニングカーからキャンピングカーまで、何でもありのオートサロン出展車両のなかから選んだ3台

編集長から言い渡されたテーマは「東京オートサロン2022で見かけた私のベスト3」。さっそくいきましょう!

●ベスト3:S340Z(日産愛知自動車大学校/日産京都自動車大学校)

S30オマージュのZ34型フェアレディZ

ボクは自動車メーカーのブースを中心に見ていたのですが、なんといっても日産が公開した新型フェアレディZは今回の大注目車種の1台でしたね。新型フェアレディZの型式は「Z34」を継承し、スタイリングは「S30」をモチーフにしているのだとか。

そんな新型フェアレディZ。初めて見る実車は、写真よりもずっとずっとS30のテイストが色濃くて驚きました。なかなかのノスタルジックでいいじゃないでしょうか。

ちょっと全長が短すぎるしような気もしますが、きっと気のせいでしょう。

えっ、これは新型Zじゃないの……?

●ベスト2:アルファード(スズキコンプリート)

今年の東京オートサロン2022は、オフロードタイヤを履かせたモデルがやたらと多かった印象。SUVはもちろん、軽自動車もミニバンも「オフロードタイヤを履かせてリフトアップしておけばとりあえずトレンド」って感じでしたね。

アルファードの”アゲアゲ”仕様

このアルファードもそんな1台。オフロードタイヤを履かせて、リフトアップして、そしてルーフテント…って、ノリは完全に三菱「デリカD:5」の世界です。たぶんオーナーはこのクルマをアルファードじゃなくてデリカだと勘違いしているのでは(冗談ですよ)。

そしてよく見ると、顔が「レクサスLM」風に。グリルはLMとちょっと違いますが、ヘッドライトはLMのものを使っているようですね。

●ベスト1:FAFビーチバン(フォレスト・オート・ファクトリー)

写真を見れば説明なんてはいらないですよね。スバル360をベースにしたドレスアップモデルですが、とにかくセンスがいい。お店のディスプレイみたいな雰囲気です。

またずいぶんとオシャレな360だこと

ベースはバン。荷台は板張りになっていて、これをピクニックのお供にしたら楽しそうじゃないですか。

なぜだかかわらないけど、天井は格子状でした。ちなみにこのファクトリーは、地域の木材を生かしたカスタマイズを得意とするそうです。

このゆったりまったりとした感じ、いいですね。

●もうちょっとでベスト3入り

せっかくなので、惜しくもベスト3入りを逃した2台も紹介しちゃいましょう。

まず1台目は、「世界一車高の低いハイゼットジャンボ」を自称するJET★GOGOのハイゼット。車高はノーマルよりも17cm低いのだそうで(というかマトモに走れないと思うんですけど笑)。

またずいぶんと低く構えたハイゼットだこと

80年代の古いハイゼットに見えて、実は新しいハイゼットを顔面整形したモデル(キット化して販売している)だったりします。それも凄い。

「セリカ」じゃなくて「コロナ」っていうのがポイントですね

もう1台はOEP22の「IMSA仕様TOYOTA KORONA」

昭和57年式のコロナハードトップ(まだ後輪駆動でした!)をベースとして、IMSA仕様のセリカターボをイメージしてカスタマイズ。なぜか漂う街道レーサーの雰囲気がたまりませんね(でもDIYに比べたらずっとキレイな仕上がり)。

インテリアがフルノーマルっていうのがまたなんともいい感じです。車名が「CORONA」ではあく「KORONA」なのには何か意味があるのか、それとも単なる間違いなのかは聞き忘れました。

それにしても、これらのクルマの素晴らしさは「リアル開催」じゃないと楽しめなかったと思います。2年ぶりにオートサロンがリアル開催できて本当に良かった!

工藤 貴宏

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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