初夢で吉凶を占う/小説家の山崎豊子生まれる/ブーレイ顔の三菱ランエボVIII登場!【今日は何の日?1月2日】

■元日の夜に見るのが初夢

1月2日に気になるのは初夢です。初夢は年明けにみる夢ではなく、元日の夜から翌朝にかけてみる夢のこと(2日から3日にかけてという説も)。縁起の良い、いい夢が見られたでしょうか。

さて、1月2日に生まれたのは、俳優の竹野内豊、落語家の立川談志、小説家の森村誠一と山崎豊子、政治家の海部俊樹などです。本日紹介するのは、小説家の山崎豊子です。

●数々の名作を残した小説家・山崎豊子が誕生

山崎豊子(C)Creative Commons
山崎豊子(C)Creative Commons

山崎豊子は、1924(大正13)年1月2日、大阪の船場で生まれました。旧制京都女子専門学校を卒業後、毎日新聞大阪支社に入社し、記者のかたわら執筆活動を開始。初期には、大阪、関西の風俗を題材にした小説が多かったのですが、その後テーマは戦争や社会の腐敗など社会問題一般に広がりました。小説を読まない人でも、「白い巨塔」「華麗なる一族」「大地の子」「沈まぬ太陽」は、映画やドラマで観たことがあるのでないでしょうか。何回もリメイクされて映画やドラマで放映されていますが、筋書きはわかっていても思わずまた観てしまう魅力がありますね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●WRC参戦は果たせず。走りに磨きをかけたランエボVIII登場!

2003(平成15)年の1月2日~1月12日まで開催された「2003ロサンゼルス・オートショー」において、新型「ランサーエボリューションVIII」の米国仕様が初披露されました。ランエボは、1992年9月に登場した初代以降、WRCでの活躍もあり、モータースポーツファンから圧倒的な支持を得ていました。

2003年にデビューしたランエボVIII。エンジンと4WDをブラッシュアップ
2003年にデビューしたランエボVIII。エンジンと4WDをブラッシュアップ
ランエボVIIIの運転席周り。インパネ上部とシート座面をブルー系でコーディネート
ランエボVIIIの運転席周り。インパネ上部とシート座面をブルー系でコーディネート

この日発表された8代目ランエボVIIIの特徴は、名機2.0L4G63ターボエンジンのチューンナップとスーパーAYC(アクティブヨー制御)の採用です。これにより、高性能ターボエンジンと優れた走破性を誇る4WDに磨きをかけたのです。

ランエボVIIIのエンジン。伝統の三菱名機4G63(2.0L DOHCターボ)をチューンナップしてパワーアップ
ランエボVIIIのエンジン。伝統の三菱名機4G63(2.0L DOHCターボ)をチューンナップしてパワーアップ

デザインも刷新されましたが、フロントの通称「ブーレイ顔」が不評でした。2000年当時、経営不振に陥っていた三菱は、ダイムラー・クライスラーの傘下になりました。その時、デザインのトップに任命されたのがオリビエ・ブーレイです。彼はフロント中央に富士山型の突起を設けて三菱マークを配する「ブーレイ顔」をランエボVIIIに採用、社内でも不評でしたが、市場でもランエボファンから厳しい評価を受けました。

ランエボVIIIで採用された スーパーAYC。デファレンシャルをベベルギアから遊星ギアに変更
ランエボVIIIで採用された スーパーAYC。デファレンシャルをベベルギアから遊星ギアに変更

モータースポーツ関連の経費節減のため、結局ランエボVIIIがWRCにデビューすることはありませんでした。デザインはともかく、WRCで十分戦える戦闘能力は持っていただけに、その成果を見たかったですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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