1日だけでもOK!コンビニで入れる自動車保険を調べてみた!

■他人のクルマに乗るときに、絶対かけておきたい1日自動車保険

年末年始、ゴールデンウィークやお盆の時期など、長期休暇で帰省する時期には、マイカーではなく他人のクルマを運転する機会が増えるのではないでしょうか。このような時に心配になるのが、自動車保険(任意保険)の内容です。

大切な部分なので、他人のクルマの事でも、他人任せにはできないところになります。

そこで今回は、手軽に入れる短期保険、中でもコンビニで加入できる自動車保険にスポットを当て、その内容や加入方法を確認していきましょう。

●1日自動車保険って何?

自動車保険証券
自動車保険はクルマを持っていて、1年単位の契約じゃないと入れない?そんなことはありません。

多くの自動車保険(任意保険)が、1年単位での契約が必要な中、手軽に申し込みができ、しっかりとした補償を受けられると人気なのが「1日自動車保険」です。帰省先で親のクルマを借りる、友人と一緒に旅行をするときに、友人に代わって運転する際などに使います。

東京海上日動の「ちょいのり保険」、三井住友海上の「1DAY」保険が有名なサービスです。

補償内容が最低限のシンプルなプランから、基本プラン、そして充実のプレミアムプランまで3種類が用意されており、24時間あたりの保険料は800円~2,600円程度です(登録する運転者が複数名必要な場合は、保険料が高くなる可能性あり)。

自動車事故
クルマを運転する際に大きなリスクとなるのが事故。そのリスクに備えるのが自動車保険の役割です。

申し込みはスマートフォンで完結しますが、操作が苦手な方や、決済方法に不安がある方など、スマホでの申し込みに後ろ向きの方もいらっしゃると思います。そうした方には、コンビニでの申し込みが便利です。

●どのコンビニが1日自動車保険に対応しているか調べてみた

全国各地に様々なお店が点在するコンビニ。実際に1日自動車保険を扱っているコンビニはどのくらいあるのでしょうか。

コンビニ
何かと便利なコンビニ。自動車保険の加入もここでOK(画像はイメージです)

まずは、全国規模の大手コンビニエンスストアです。セブンイレブンでは三井住友海上の1DAY保険を申し込むことができます。

ローソン、ファミリーマート、ミニストップでは、東京海上日動のちょいのり保険を取り扱っています。

コンビニレジ
スマホ決済が苦手な方でも、1日自動車保険の保険料をコンビニレジで、現金で支払えます。(画像はイメージです)

いずれも、店頭にあるマルチコピー機やLoppiのような専用端末で申し込み券を発行し、店頭レジで保険料を収めれば契約完了です。スマホの操作が苦手、決済がクレジットカード等では不安という方でも、コンビニ申し込みを使えば簡単に1日自動車保険を利用することができるでしょう。

では、地方限定のコンビニでは、1日自動車保険の取り扱いはあるのでしょうか。

全国に1,000店舗を超えるヤマザキ(デイリーヤマザキ)やセイコーマートでは、1日自動車保険の取り扱いはありませんでした。

また、各地方都市限定のコンビニ、リトルスター、ハローショップ、セーブオン、スリーエフ、ベンリー、ひまわり、エブリワン等を調べましたが、こちらも1日自動車の取り扱いはありません。

これらの地方コンビニは、一般的な自動車保険の払込票支払いに対応するのみです(一部店舗は払込票の受付ができないところもあり)。

1日自動車保険の申し込みには、全国規模のコンビニを利用しましょう。

●将来の自動車保険が安くなるかも? 1日自動車保険で割引率が変わる!

現在クルマを所有していなくて自動車保険への加入をされていない方にも、1日自動車保険は有効なサービスです。クルマに乗るときの安心感につながる十分な補償を、安い金額で手軽に申し込めるサービスです。

また、1日自動車保険の保険責任期間中、一定期間以上を無事故で過ごすと、その後に新規自動車保険(長期タイプ)を申し込んだ際に、保険料を割引するサービスがあります。

たとえば、東京海上日動のちょいのり保険を申し込み、保険責任期間5日~9日利用し、無事故だった場合、東京海上日動で加入する新規ノンフリート契約の自動車保険が6S等級で8%、7S等級で2%割引されます(※2022年1月時点の割引率)。

将来クルマを保有した際の自動車保険が割引になるのは嬉しい制度ですね。20日以上の利用日数で、最大20%も割引になることもあるので、1日自動車保険も保険会社を固定し、ポイントカードの利用のように、利用実績を積み上げていくと良いでしょう。

三井住友海上の1DAY保険でも同様のサービスがあるので、利用してみてください。

他人のクルマを運転する機会が増える時期、1日自動車保険を有効に利用して、十分な補償を受けられる状態で運転に臨みましょう。もちろん、自分のクルマでも他人のクルマでも、安全運転が大切です。

(文:佐々木 亘

この記事の著者

佐々木亘 近影

佐々木亘

大学卒業後、銀行員になるも3年で退職し、大好きだった車の世界へ足を踏み入れました。自動車ディーラー営業マンへ転職し、レクサス・セールスコンサルタントとして自動車販売の現場に7年間従事します。
現在はフリーライターとして独立し、金融業と自動車ディーラーでの経験を活かして活動中です。車にまつわる金融・保険・法規などの、小難しいテーマを噛み砕き、わかりやすい情報へと変換して発信することを心がけています。常にエンドユーザーの目線に立った、役立つ情報を届けていきたいと思います。
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