新型・VWゴルフGTIの走りは、Cセグメントホットハッチバックの中でもベストバランスといえる極上の仕上がり

■245PS/370Nmのハイスペックを備え、価格は466万円

フォルクスワーゲン・ゴルフの中でも抜群の知名度、人気を誇るGTIが、8代目の新型にも加わりました。発表は2021年12月22日(水)からスタート、発売は1月7日になります。

新型ゴルフGTIは、2.0L直列4気筒ターボを搭載し、先代GTIのハイパフォーマンスモデル「GTI Performance」と同等の最高出力245PS/5000-6500rpm・最大トルク370Nm/1600-4300rpmを発揮します。

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フォルクスワーゲン・ゴルフの新型GTIのエクステリア

トランスミッションは7速DSGで、アップダウンが続く山道でも素早い変速フィールを堪能できます。動力性能は、本格スポーツハッチを名乗るのに申し分ない力強さで、急な登り坂でもアクセルペダルを半分も踏み込めばグイグイと加速していきます。

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新型ゴルフGTIのリヤビュー

また、高速道路でもアダプティブシャーシコントロール「DCC」の「エコ」、「コンフォート」でも必要十分以上の走りが容易に可能になっています。

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「DCC」の「カスタム」設定画面

なお、「カスタム」を選べば、ダンパーの設定からパワステの重さまで、好みに応じて調整できます。

「DCC」はオプションで、アリとナシでは、乗り心地の面でもかなりの差が出るはず。今回のGTIは、アリしか試乗できませんでしたが、ほかのモデルでもDCCの効果を毎回実感します。

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2.0L直列4気筒ガソリンターボを積む新型GTI

筆者は、足まわりを最もソフトにして、ステアリングをスポーツ、ドライブをスポーツにして走るのが好みでした。1人で乗る際はハードに、家族を乗せる際はソフトにして乗ることができるのもDCCの魅力です。

なお、新型GTIの基本的な乗り心地は、単体で乗ると硬いように感じられますが、ボディ剛性感の圧倒的な高さもあり、不快さを抱かせません。

フォルクスワーゲン ゴルフGTI
新型GTIのタイヤ&ホイール。タイヤサイズは、235/35R19

Cセグメントのホットハッチであるルノー メガーヌR.S.トロフィーと比べると十分にソフトといえるレベルで、ノーマルのルノー メガーヌR.S.よりも新型GTIの方が若干マイルドかつフラットライドという印象。

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新型ゴルフGTIのインパネ

また、新型GTIはハンドリングも磨きが掛けられています。電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックの標準化により、高速域でのコーナリングでは、アンダーステアを抑え、フロントのグリップ力低下も防いでくれます。

さらに、ステアリングの舵角に応じてギヤ比を可変させるプログレッシブステアリングを標準装備。低速域での操舵を減らすだけでなく、高速域ではステアリングを操作するほど、ギヤ比が高くなるため、手応えがあり、意のままのハンドリングを堪能できます。山岳路でのライントレース性の高さや高速道路での直進安定性は一段とレベルが上がった手応えが得られます。

フォルクスワーゲン ゴルフGTI
新型ゴルフGTIのフロントシート

外観は、ひと目でGTIと分かるバッジやレッドキャリパー、フロントスポイラーやサイドシルが目を惹きます。インテリアには、赤いエンジンスターター、お馴染みのタータンチェック柄が配されたヘッドレスト一体型トップスポーツシートを備え、快適性とフォールド性を両立したシートになっています。

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新型ゴルフGTIのサイドビュー

●ゴルフGTI価格:466万円

(文・写真:塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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