■リン酸鉄リチウムブレードバッテリーを導入し手頃な価格目指す
トヨタが新たに展開するEVシリーズ「bZ」の第2弾はスポーツセダンが予想されていますが、その詳細が見えてきました。
同社では、2025年までに15台のEVを投入する計画を持っており、そのうち7台がbZラインアップになります。
その第1弾として、クロスオーバーSUV「bZ4X」が発表されていますが、第2弾は中国メーカーと提携、2022年に発売される可能性が高いことがわかりました。
第2弾に予想されているスポーツセダンは、EV用バッテリー技術を専門とする、中国の自動車メーカーBYD(Build Your Dreams)社と提携して開発が進められているといいます。
日本での知名度は低いBYDですが世界的に実力のあるメーカーの1つで、Time誌が今年発表した「世界で最も影響力のある企業100社」にもランクインしているほどです。
最新情報によると、トヨタの目的はBYD社がお得意とする「リン酸鉄リチウムブレードバッテリー」です。ブレードバッテリーは、リン酸鉄リチウムイオン電池で、コンパクトな安全性が高いバッテリーとなっています。
トヨタはBYDの協力を得ることで、手頃な価格でありながら、広々とした車内を実現することが容易になるとみられます。
市販型では、カローラより若干ボディが拡大されるとみられており、2022年4月の北京モーターショーで初公開される可能性があるといいます。その後bZラインアップの1台として、当面は中国のみで販売が見込まれています。
市販価格は3万ドル(339万円)程度が予想されています。