住友ゴム工業が乗用車向けのタイヤ空気圧・温度をリモート監視する「タイヤ空気圧・温度管理サービス」を開始

■夏タイヤ、オールシーズンタイヤが対象

2021年12月2日(木)、住友ゴム工業は、乗用車向けのタイヤ空気圧、温度をリモート監視する「タイヤ空気圧・温度管理サービス」を福岡県のタイヤセレクト直営店2店舗(福岡西店・筑紫野店)で開始しました。

これは、タイヤ4本と「パンク安心保証プラン」の合計金額が6万円(税込)に達すると受けられるサービスです。また、装着後にアンケートに回答する必要があります。

このサービスは、業界初のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)とパンク保証サービスのセットで、各店舗先着100名に提供されています。1台分のセットプランには「TPMS(4つ)」、LED付きUSBデバイス、専用アプリが付いています。

住友ゴム工業
住友ゴム工業が始めたタイヤ空気圧、温度をリモート監視する「タイヤ空気圧・温度管理サービス」

TPMS装着車両のタイヤ空気圧や温度に異常が発生した際に、車載のUSBデバイスのLEDが赤色に点滅してドライバーに知らせるサービス。

知らせを受けたドライバーは、安全な場所に車両を停車させ、スマホの専用アプリで異常が発生したタイヤの位置と詳細なタイヤ空気圧や温度情報を確認できます。

専用アプリでは、空気圧や温度の状態を適正(青色)、低い(赤色)、高い(黄色)の3段階で表示。また、スマホで確認した空気圧データはクラウドに蓄積され、過去の履歴を確認することも可能。

住友ゴム工業では、「CASE」「MaaS」といった自動車業界の変革によって、メンテナンスフリーやタイヤ状態のリモート監視のニーズはさらに高まっていくと分析しているそうです。

住友ゴム工業
住友ゴム工業では、タクシー事業者向けタイヤ空気圧管理ソリューションサービスの実証実験も開始している

同社では、こうした環境変化に対応すべく、安全性能や環境性能をより高めたタイヤ開発はもちろん、周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げています。

周辺サービス展開の1つであるこの「タイヤ空気圧・温度管理サービス」を展開することで、安全なドライブを提供する狙い。

セルフ方式のガソリンスタンドの増加や、EVなどの普及が進むことなどで、タイヤがプロの目に触れる機会が減少し、空気圧の過不足を早期に発見することが難しくなってきています。

以前から各種調査では、空気圧不足で走り続けている人が多いという結果もあります。

今回、同社が提供を始めた「タイヤ空気圧・温度管理サービス」によって、タイヤ空気圧を適正に維持することで、パンクの原因の1つである空気圧不足を予防することができます。

安心、安全なドライブに貢献するだけでなく、燃費や走行性能の向上にも寄与するはずです。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる