ペットも乗員の1人!? 車内に「ネコたくさん」で運転するとどうなる?

■空前のネコブームだからこそ知っておきたい、ペットとクルマに関する法律

●道路交通法上、ペットは「モノ」

ネコ
ペットをヒザに乗せて運転して人が検挙される例は少なくないため、絶対にやめましょう

「ペットも家族の一員」という意識は多くの人に浸透しており、実際にペットを飼っている人も増加傾向にあるといいます。クルマでお出かけする際には、ペットも一緒に連れて行くことは珍しくありませんし、クルマの窓から顔を出すイヌの姿を見ることもあるかもしれません。

しかし、あくまで道路交通法上では、ペットは「モノ」として認識されています。そのため、法律上シートベルトをする義務はありません。とはいえ、ドライバーがペットをヒザに乗せて運転することは、道路交通法第55条「乗車又は積載の方法」に違反する可能性があります。

これによると、運転者は安全な運転がさまたげられるおそれのある状態で人を乗車させたり、モノを載せたりしてはならないとされています。

ペットはもちろん、子どもや荷物であっても運転者のヒザの上に置くと、安全確認やハンドル操作に支障をきたすおそれがあるため、この法律に違反する可能性が非常に高いと言えます。

実際にペットをヒザに乗せて運転して人が検挙される例は少なくないですし、安全運転上、絶対にやめましょう。

●車内にたくさんのネコ、運転は絶対にNG!

ネコとイヌ
2017年には調査開始以来初めてネコがイヌの数を上回るなど、ネコ派 vs イヌ派の争いはますます激化

近年空前のネコブームが到来しています。2017年には調査開始以来、初めてネコがイヌの数を上回るなど、ネコ派 vs. イヌ派の争いはますます激化しそうです。

イヌと違い、ネコはお出かけがあまり得意でないことが普通ですが、それでも引っ越しや動物病院へ連れていくなど、クルマで移動しなければならないこともあるかもしれません。

ネコを飼っている人の中には、多頭飼いしている場合も多く、中には10匹近いネコを飼っている人もいます。そんな人がネコをクルマで移動させる場合、どんなことに注意すればよいのでしょうか?

前述の通り、道路交通法上はあくまで「モノ」であるため、たとえば助手席や後部座席にたくさんのネコがいること自体で検挙される可能性は低いと考えられます。

しかし、これはあくまでもすべてのネコが「モノ」として動かずにいる場合です。現実的にはあちこちを動き回ってしまい、運転者の肩やヒザの上に乗ったり、アクセルやブレーキの下に入り込んでしまうかもしれません。

そうなると安全な運転ができるとは言えないため、道路交通法第55条の「乗車又は積載の方法」や第70条「安全運転の義務」に違反する可能性が高いと言えます。

ネコとクルマで移動する時はケージに入れるなどして、運転中にネコが自由に動き回ることのないようにした上で、なおかつそのケージが運転者の視界をさまたげたり、ハンドル操作に影響を与えたりしないように積載しなければいけません。

●ペットを愛しているなら、安全運転を最優先に!

ネコ
ペットを愛しているなら、安全運転を最優先に!

以前、日当たりの良い走行中のダッシュボードの上でお腹を上にした「ヘソ天」の格好でリラックスしているネコの動画がSNSなどで話題になったことがあります。

一見すると微笑ましい光景にも思えますが、日本の法律上は違法行為に該当する可能性が高く、絶対に行ってはいけない危険な行為です。また、仮に検挙されなかったとしても、危険な運転は自身はもちろん、ペットにとっても良いことでないことは明白です。

SNSなどでの「映え」を意識するあまり、法に触れたり、明らかに危険な行為に手を出す人は少なくありません。道路交通法上ペットは「モノ」であると説明しましたが、実際の世界では大切な家族です。

大切な家族であるからこそ、きちんとルールを守り、適切かつ安全な方法でペットをクルマに乗せなければなりません。

梅村 ゆき