■とくに後席足元の広さを実感
ここでは、新型スバルWRX S4のパッケージングについてお届けします。新型は、全長4670×全幅1825×全高1465mm、2675mmというホイールベースで、従来型よりも全長は75mm長くなり、全幅は30mmワイドに、全高は10mm低くなっています。ホイールベースは2650mmから2675mmに拡大しています。
新型WRX S4は、SUBARUの主戦場である米国で世界初公開されていて、同市場の重要性の高さはいうまでもないでしょう。そうなると、エクステリアデザインの見栄えも含めて、居住性の向上のため、ある程度のサイズアップは仕方ないかもしれません。
新型はロング&ワイド&ローというディメンションで、立派になったエクステリアは、現行型と比べると存在感が増しています。
日本市場でのサイズアップは、道路環境や駐車場事情により大歓迎ばかりとはいかない人もいるでしょう。マンションなどの駐車場によっては、幅は1800mmまでというケースもあり、駐車場によっては、新型だと入庫できなくなってしまいます。
一方で新型WRX S4は、ボディサイズの拡大によって、居住性、積載性が向上したのが朗報です。ショルダールーム(肩まわり)は、従来型よりも前席は30mm拡幅し、後席は40mm広くなっています。カップルディスタンス(左右席間の余裕)は、前席は20mm拡幅し、後席は従来型と同等。
後席のレッグルームは、全高が10mm低くなったにも関わらず、従来型よりも27mm広くなっています。タンデムディスタンス(前後席間距離)は、25mm長くなり、後席足元が広くなったのを実感できます。
後席はさらに座面前後長が18mm長くなり、長身の方でもゆったり座れるようになったのもうれしいところ。なお、身長171cmの筆者が運転姿勢を決めた後方(後席)に座ると、膝前にこぶしが縦に2つ強、頭上に手の平2枚強の余裕が残ります。前席座面下にも足が入るため、姿勢の自由度が高いのも美点といえます。
トランクは、トランクの高さ(床面からリヤパネルまで)がプラス8mmの500mm、トランク幅(ホイールハウス間)がプラス20mmの1100mm、トランクの奥行きはマイナス5mmの1001mmとなっています。
(文:塚田 勝弘/写真:SUBARU・塚田 勝弘)