BMW 7シリーズ次期型は伝統のV12モデルに代わってEVの「i7」がトップモデルに?

■グリルがバンパー付近まで下に伸びている!? 謎の段差も確認

BMWが開発中のフラッグシップ4ドアサルーン、「7シリーズ」次世代型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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BMW 7シリーズ 次世代型 プロトタイプ

ニュル高速テストに出現したプロトタイプは、キドニーグリルの輪郭が以前より見やすくなっており、グリルがバンパー付近まで下に伸びているように見えます。ただし、よく見ると段差があり、カモフラージュの可能性もありそうです。

また下部の中央エアインテークも初めて露出、V字型のスポーティな吸気口に3本のルーバーも見えます。

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BMW 7シリーズ 次世代型 プロトタイプ

注目の上下二段スプリットヘッドライトは、上部LEDストライプはデイタイムランニングライトとインジケーターの組み合わせとして機能し、下部はメインヘッドライトユニットの可能性が高いようです。

側面では、最新のBMWと共有されているフラッシュドアハンドルを装備すると思われ、プロトタイプの白いステッカーはフェイクです。後部にはラップアラウンドデザインのテールライトの一部が露出、LEDライトバーを隠している様子も伺えます。

キャビン内も大きな進化を見せます。わずかに湾曲したサイドバイサイドスクリーンが組み込まれた最新の「iDrive8」を搭載、新型「2シリーズ アクティブツアラー」ではiDriveのコントローラーノブが無くなりましたが、7シリーズではコントローラーのダイヤルが存続する可能性が高いです。

プロダクションモデルでは、「iNEXT」や「i5」を支えるアーキテクチャに類似した新設計のプラットフォームを採用し、幅広いパワートレインを提供します。ラインアップはディーゼルの「735d」、ガソリンの「740i」、プラグインハイブリッドの「745e」、そして「M750e」などが予想されています。

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BMW 7シリーズ 次世代型 コックピット

電動バージョンの新シリーズ「i7」は「i740i」「i750i」、そして頂点には最高出力660psとも噂される「i7 M60」が設定されるようです。i7 M60では少なくとも2つの電気モーターを搭載、1回の充電による後続は400マイル(644km)を超えると思われます。また735dと740i以外のモデルは全て全輪駆動「xDrive」を搭載します。

BMWは1986年に発売された「E32型」第2世代以降、すべてのモデルにV型12気筒エンジンを搭載してきましたが、ついに終焉を迎えることも濃厚です。最上級レンジを求める顧客は「i7 M60」へ移行することになるでしょう。

7シリーズ次世代型のデビューは2022年内、3シリーズ改良型が発表された後になりそうです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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