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■輸入車に興味のある267名に買った理由などを調査
近年は、輸入車・国産車を問わず、続々と新型車が発表されています。人気が高いSUVをはじめ、スポーツモデルや高級車、ハイブリッドにBEVなど、まさに百花繚乱です。
最近では、輸入車にも魅力的でリーズナブルな機種も増えてきて、国産車と比較対象にする人も多いようです。
そんな中、輸入車買取サービス「外車王」を運営するカレント自動車は、輸入車に興味のある267名を対象に、輸入車ユーザーがどんな視点でクルマを購入しているのかなどを調査。
その結果、「走り心地」と「外装デザイン」で選ぶ人が最も多いことなどが分かりました。
●94.8%が「輸入車を買ってよかった」
今回の調査は2021年10月19日〜2021年11月10日、輸入車の購入理由に関する選択肢を用意したアンケート形式で実施。主に、輸入車の購入理由や国産車との比較検討などについて聞いたものです。
アンケートでは、まず、「輸入車を買ってよかったと思うか」を質問。結果は以下の通りです。
1位:「はい」94.8%
2位:「いいえ」3.0%
3位:「どちらとも言えない」2.2%
以上のように、9割以上のユーザーが「はい」と回答したことから、輸入車オーナーのほとんどは購入した輸入車に満足をしているということが読み取れます。
一方、わずかですが「いいえ」「どちらとも言えない」と回答したユーザーも存在。
輸入車は、国産車と比べ、メンテナンスが大変だったり、修理などの際に部品代が高くて費用がかさむなど、維持費の面でデメリットが大きいケースもあります。これらの人たちは、そういった点からネガティブなイメージを持っているのかもしれませんね。
●内装より外装を重要視する人が多い
次に、調査では「輸入車を買ってよかったと思う理由」について質問。以下のような結果になりました。
1位:「走り心地が輸入車の方が良かったから」 34.8%
1位:「好みの外装が輸入車だったから」 34.8%
3位:「ステータスが欲しかったから」 8.9%
4位:「内装が輸入車の方がかっこよかったから」 5.9%
5位:「買って良かったと思わない」 2.6%
6位:「ドアの開閉音が輸入車の方が好みだったから」 2.2%
7位:「安全性」 1.1%
8位:「そのほか」 9.6%
「走り心地が輸入車の方が良かったから」「好みの外装が輸入車だったから」が34.8%で同率1位で、全体の7割弱という結果に。輸入車オーナーの多くは、輸入車特有の走り心地、もしくは外装のデザインに魅力を感じている人が多いことが分かります。
一方で「内装が輸入車の方がかっこよかったから」と回答した人はわずか5.9%。輸入車オーナーには、内装より外装を重要視している人が多いようです。
ちなみに「そのほか」には、「長時間乗っていて疲れない」「長く乗っても古さが感じられにくい」といった回答がみられ、機能面やデザイン面ではない部分に魅力を感じるユーザーも、一定数いることが分かったといいます。
●国産車も検討した人は29.6%
アンケートでは、さらに「輸入車を購入する時に国産車も検討したか」についても聞いています。結果は次の通りです。
・「はい」 29.6%
・「いいえ」 70.4%
この結果を見ると、輸入車を購入したユーザーの多くは、検討当初から輸入車のメーカーや車種に限定してクルマ選びをしているようですね。
なお、調査では、国産車も検討したユーザーに対し「国産車と比較して輸入車がよかったと感じた点」も質問。
その結果「外観のデザイン」「おしゃれさ」といった見た目に関する回答や、「安全性」「走行性能」といった機能面に関する回答が多くみられたといいます。
以上のように、今回の調査をみる限りでは、輸入車オーナーの多くは「走り」もしくは「デザイン」に魅力を感じている人が多いようです。
ちなみに、筆者も輸入車では、以前BMW MINI「クーパーS」の初期型(2001〜2006年生産)を所有していた経験があります。スーパーチャージャー付きの6速MT仕様だったのですが、小型・軽量なボディと相まった俊敏な走りは楽しいのひとことでした。ただし、走行距離約4万kmでオルタネーターが故障し、交換部品代と修理費に20万円以上かかるなど、維持費が大変だったことで泣く泣く手放した記憶があります。
筆者のケースはあくまで古いクルマの場合ですし、最近の輸入車は故障も少なくなっているといいます。また「走り」の楽しさを味わえるなら、チャンスがあれば現行のMINIなど、輸入車にも再び乗ってみたいものです。
(文:平塚 直樹 *写真はすべてイメージです)