■自立型のデジタルインストルメントクラスターと、巨大インフォテインメントシステム搭載
ルノーのクロスオーバーSUV、「カジャー」次期型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代となる現行型カジャーは、2015年のジュネーブモーターショーで初公開されました。
日本市場では2018年に限定100台「カジャー BOSE」を発売、その後通常モデルを発売しましたが、2019年内に日本市場ラインアップから外されており、再導入に期待が高まっています。
初代では日産「キャシュカイ」と「CMF-C/D」プラットフォームを採用しましたが、次期型でも引き続き基盤を流用、兄弟モデルとなり、いくつかの設計要素やテクノロジーも共有すると思われます。
捉えたプロトタイプは、フルカモフラージュでディテールは不明ですが、オーバーハングが短く、全体的に以前よりスポーティな印象です。フロントエンドはよりワイドなグリルやエアインテーク、バンパー両サイドには垂直エアカーテンも確認できます。
また、LEDヘッドライトが高い位置に取り付けられ、メガーヌ「E-Tech」を彷彿させる、より大胆なデザインが予想されます。後部では横基調になるであろうLEDテールライトユニット、リフレクターを備え進化したリアエンドが見てとれます。
初めて撮影に成功したキャビン内では、自立型のデジタルインストルメントクラスターと、縦型の巨大インフォテインメントシステムを備えており、後者はドライバーに向かって角度が付けられているのが特徴です。ただし安価なバージョンでは、より小さい9インチのセンターディスプレイと低い解像度が予想されます。
また、タッチコントロールを備えているように見える新しいステアリングホイール、スリムな通気孔、新設計のダッシュボードも確認できます。さらに金属製のトリムや、6速マニュアルギアシフターを備える新デザインのセンターコンソールも見てとれます。
市販型では、プラットフォームをキャシュカイと共有することにより、最高出力140ps・最大トルク158Nmを発揮する1.3リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンが搭載されますが、最高出力190psを発揮するキャシュカイの「e-POWER」システムがどうなるか要注目です。カジャー次期型のデビューは2022年内と予想されます。