クルマのナンバープレートに使えない「ひらがな」と「数字」とは?【クルマ豆知識】

■ひらがなの「お」「し」「へ」「ん」、数字の「42」「49」は使わない

ナンバープレートの使えない文字
図柄入りナンバーを付けたクルマが増えています

ホンダS660ビートスズキカプチーノなど軽自動車のスポーツカーに、白いナンバーを装着するケースが増えています。これは2017年4月1日に道路運送車両法が一部改正され、図柄入りのナンバープレートが導入されたからです。

人気を集めたのは、2017年2月13日より受付を開始したラグビーワールドカップ仕様のナンバープレートと、2017年9月より受付を開始した東京オリンピック・パラリンピック競技大会仕様のナンバープレート。1000円以上(100円単位)を寄付することで図柄入りナンバーを選択できました。こちらは2021年9月30日で受付を終了しましたが、現在も各地の名所・名物を取り入れた地方版図柄入りプレートは選ぶことができます。

ナンバープレートの使えない文字
ナンバープレートに車名の数字を選ぶのはよくあるケース

色々と注目を集めるナンバープレートですが、実はクルマのナンバープレートに使われていない「ひらがな」と「数字」があるのがご存じでしたか。まずひらがなでは、「お」、「し」、「へ」、「ん」の4文字は使われていないのです。

この4文字が使われていない理由は、「お」は「あ」と形が似ていて視覚的に誤認される恐れがあるため。「し」は縁起の悪い文字を連想させるため。「へ」はおならを連想してしまうため。「ん」は発音しづらいためと理由はそれぞれ異なります。「へ」の理由に関しては、マジメな会議でこれが決議されたことを想像すると思わず笑ってしまいますね。

ナンバープレートの使えない文字
ひらがなの「お」「し」「へ」「ん」と数字の「42」「49」はナンバーには使われません

ちなみに自家用普通車は「さ」から始まりますが、軽自動車は「あ」からです。事業用について普通車は「あ」「か」からですが、軽自動車では「り」「れ」からとなっています。

続いて数字ですが、末尾が「49(死苦)」「42(死に)」などは欠番となっています。ただし1999年から導入された「希望ナンバー制」に基づいて所有者が申請したものであれば、「49」も「42」も付けることができますが、見た人はあまり良い気分ではないですよね。

(萩原文博)

※この記事は2021年11月2日に再編集しました。

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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