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■コロナワクチン2回目接種後の経過観察
筆者がコロナワクチン1回目接種を行ったのは9月22日のことでした。2回目は1ヵ月後ということで、約ひと月経った先日10月20日に2回目接種を受けてきました。
1回目のときの副反応は大したことはなかったのですが、果たして2回目はどうなるのか、そして身体に与える影響は運転に支障があるほどのものなのか? 自らの身体を観察してみました。
●やっぱり来たぞ、副反応!
1回目接種後の副反応は接種から1~2日間ほど、針を刺した左上腕部に少し痛みが走る程度でした。それも平静状態では痛みはなく、腕を上げるなりしたときに痛むくらいで、「あ、注射したんだっけ」と思い出す程度、「副反応」と呼ぶほどのものでさえありませんでした。
では2回目はどうか? 若いひとほど副反応が現れ、おおかた50歳代以上になると無反応というのが通り相場です。
筆者はどうか? まあ、1回目があの程度だったから2回目も大したことはないだろう。ましてや筆者は40代後半。しかし、来ましたねえ、副反応。筆者にとっては結構重いやつが。
●風邪と同じ副反応。外に出る気にすらならない
接種時に受け取った「新型コロナウイルスワクチン接種後のご案内」の中の「接種後の副反応について」には「接種後、起こるかもしれない体の症状として、注射した部分の痛み、腫れ、筋肉や関節の痛み、頭痛、発熱がございます。これらの症状は、通常数日以内に治まります」とありましたが、どうやらモデルナは筆者を若者の方にカテゴライズしたようです。
ここに掲げられている6点のうち、最後のふたつ「頭痛」「発熱」と寒気が襲ってきました。
接種したのは20日の19時。副反応は日付が変わった21日の明け方に訪れました。まるで風邪かインフルエンザにかかったかのような寒気に襲われたのです。まずふとんの中で、寒気で目を覚ましました。
それでも眠気のほうが優先、夢うつつで「こりゃ熱が出たな」と思いながらもなお寝続けたのですが、その後明るくなって目を覚ましたら、寒気はさらに増しており、ついでに強烈な頭痛がプラスされていました。
幼少時はともかく、筆者はいまではめったに風邪をひくことも熱を出すこともなくなりましたが、それでも数年に1回は風邪をひきます。前回の風邪がいつだったのかさえ忘れているのですが、今回はひさしぶりの発熱で、熱を測ったら37.5度となっていました。
この記事を書いているのは接種から2日後、時間にしてちょうど48時間後で、副反応のかけらもなくなっており、だからこそ記事作成や写真撮りの気力があるのですが、前回は接種後2日間に渡って腕に軽い痛みだけが走っていたのに対し、2回目接種後は接種翌日の朝から晩までのきっかり1日中、発熱と強烈な頭痛という副反応が集中して襲ってきた形です。
本稿のテーマは「コロナワクチン接種後の副反応が運転にいかなる影響を与えるか?」ですが、クルマの運転も何もなく、そもそもこのような体調下では何をする気にも出かける気にもクルマに乗る気にもならないというのが実情でした。
要するに、せきやくしゃみはないまでも、症状は風邪とまったく同じなわけで、このようになったらとっとと寝るに限るというものです。
したがって、得られた教訓は「コロナワクチンは、接種の翌日、できれば翌々日まで休む心づもりで行うべし」という、ごくごく平凡なものに落ち着きました。
これから接種するひとには、月~金の週5日勤務のひとなら土日の前の金曜日に接種、そして曜日に関係なく働かなければならないひと、特にタクシーやトラックなど、職業運転手の方は接種直後の2日間は休みにしておくことを推奨します。
筆者のように、週ど真ん中の水曜日に針を刺しに行くようなことなどは、できるなら避けるほうが賢明です。
というわけで筆者は、接種翌日の22日は1日中朦朧としており、頭痛薬を飲んだり、頭痛持ちの筆者が日ごろ愛用している「熱さまシート」を貼り付けたとき以外の、朝から晩までの記憶がほとんどありません。
それにしても、体温が平熱よりたった1度ちょい上がっただけでこのだるさ! 毎度発熱するたび、ふだんよく同じ体温をコンマ1度の緻密さで保っていられるなと、人間の身体の作りには感心させられると同時に、よくいわれる「健康のありがたみ」を実感するところです。
補足しておくと、21日に数回体温を測った中、38.9度が最高体温でした(さすがに体力・気力がなかったので写真はなし。)。
●2日後は運転にまったく支障なし
1回目の「運転への影響」は、接種から2日後に行ったものでした。したがって、今回も2日後にいろいろと試してみましたが、前述したとおり、腕の痛みはなく、まったく支障がなかったことをお知らせします。
ただし、症状の出方はひとそれぞれだと思いますので、あるひとは2日後まで症状が続くとか、1日めは無症状で、2日後にいきなり副反応が現れるという方もいるかも知れないことを申し添えておきます。
行ったのは次の項目で、1回目のときとまったく同じです。
1. シートベルト装用時
2. ATレバー操作時(PからDへ)
3. ハンドル操作・左折時
4. ナビ、空調操作時
5. パーキングブレーキ制動時
6. ルームランプ操作
前回はこれらの操作を行うと、左腕にぼんやりした痛みがわずかに襲ってきましたが、今回はまるで注射をしていないのと同じくらいに平常どおりの操作ができました。
撮影場所までの行き帰りも同様で、どのタイミングででも痛むことはなく、「コロナワクチンの運転に与える影響」のために出かけた撮影だったのに、いったい何のために外に出てきたのかと思うほどです。
筆者はワクチンを打つかどうかを迷いに迷っていたので、世間のみなさまよりかなり遅い、いまごろのワクチン接種となりました。
こんなこと書かれなくてもわかってるよという方のほうが多いかもしれませんが、これから接種しようという方がいたら、何らかの参考にしていただければと思います。
(文・写真:山口 尚志)