■2021年10月30日(土)~2022年4月17日(日)まで国産WRC参戦記念車の企画展も開催中
クルマ好きで知られる芸能人は数多いですが、ホンモノの「エンスー」といえる方の一人が、唐沢寿明さんでしょう。
奥さんの山口智子さんとクラシックカーラリーに参加するなど、旧車への愛も深いようです。初代ロードスターや日産Be-1、マセラティ・クワトロポルテ、ポルシェ356スピードスターなどなど、多くの愛車と過ごしてきたようです。
中でも有名なのが、トヨタ・2000GTで、わずか337台が生産されたのみということもあり、国産初のスポーツカーと表現されることもあります。
1965年9月8日、トヨタとヤマハとの間で、スポーツカー開発に関する技術提携の契約が交わされ、開発チームの平均年齢は30歳前後と若かったそうです。ヤマハ発動機製のエンジンは、2.0Lの直列6気筒。DOHC方式が採用された「3M」型エンジンを開発中に参考にしたというジャガーEタイプを彷彿とさせるロングノーズの流麗なボンネットフードに収められています。
過去にオークションでは、1億円を軽く超える価格で取引されたこともある2000GTは、映画『007』シリーズの「ボンドカー」としても登場しています。しかもオープンモデルに仕立てられた特別なモデル。
唐沢寿明さんは、愛車の2000GTをトヨタでオープンカーに仕立て直してもらい、クルマ好きの多い芸能人の中でも別格といえるエンスーぶりを地で行っています。
トヨタ博物館では、2021年10月26日〜2022年3月末まで、唐沢寿明さんの寄贈によるこの「トヨタ2000GT Roadster」をクルマ館エントランスに展示するそうです。
唐沢寿明さんは、「このクルマを観る全ての方に喜んでいただきたい」という想いを込めたそうで、この2000GT Roadsterは、2000GT本来のデザインを尊重しながら、線一本にまで妥協することなく、オープンボディにふさわしいデザインの検討を何度も繰り返し、仕立てられたそうです。
また、「2000GT」の名にふさわしい走りも、サーキットに持ち込んで何度もチューニングすることで、「Roadster」を名乗るにふさわしいオープンスポーツとして生まれ変わっているそうです。
なお、トヨタ博物館では「激走!! 2.5次元 ヴゥオオーン!! – WRC 日本車挑戦の軌跡」と題して、2021年10月30日(土)~2022年4月17日(日)まで、国産のWRC参戦車がずらりと勢揃いする特別展も開催されますので、唐沢寿明さん寄贈のトヨタ2000GT Roadsterと国産WRC参戦車を目当てに出かけてみてはいかがでしょうか。
(塚田 勝弘)
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