■立教大山岳部がヒマラヤ登頂に成功、セイコーから液晶タイプのデジタルウォッチ発売
1936(昭和11)年10月5日、堀田弥一氏ら立教大学登山部6人の登山隊が、ヒマラヤ連峰の一角であるナンダ・コット(標高6,861m)の登頂に成功しました。毎日新聞の記者が同行して映画としても記録され、登頂を称えた記念切手が発行されるなど大きな話題となりました。ヒマラヤ連峰には、世界最高峰のエベレスト(チョモランマ)の他、8000m級のピークが14峰も連なっています。ちなみにエベレストの高さは8,848mが広く認知されていますが、米国が1999年に計測して8,850mと発表。中国はこれを否定して、最新計測では8,848.86mだそうです。ここでも、米中対立が起こっています。
また1973(昭和48)年のこの日、服部時計店(セイコー)から、クォーツ・デジタルウォッチ「LC V.F.A. 06LC」が発売されました。世界初のデジタルウォッチは、1972年に発売された米国ハミルトン製「パルサー」でしたが、LED表示で時間しか表示せず、小型車並みの価格でした。セイコーのデジタルウォッチは消費電力の少ない液晶ディスプレイを採用、時間/分/秒それぞれ2桁の世界初の6桁表示で、価格は13万5000円と画期的でした。それでも大卒の初任給より高かったのですが、今やデジタルウォッチは100円ショップにもありますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●新軽自動車規格で魅力アップした2代目パジェロミニが登場!
1998(平成10)年のこの日、同時期に施行された軽自動車の規格変更(全長+10mm、全幅+8mm)に対応した2代目「パジェロミニ」がデビューしました。
1994年にデビューした初代パジェロミニは、RVブームを牽引した「パジェロ」の血統を踏襲したパジェロの軽自動車版でした。軽の扱いやすさとパジェロをそのまま縮小したスタイル、本格的なオフロード性能によって、大ヒットを記録しました。
1998年に登場した2代目パジェロミニは、衝突安全性を向上するために衝突安全ボディを採用して、ボディサイズを規格内ギリギリまで拡大。初代の基本イメージを踏襲しつつ改良を加えました。搭載エンジンは、660cc直4SOHC16Vと、高出力なツインスクロールターボを装備した660cc直4DOHC20Vの2種。トランスミッションは、4速ATと5速MT、駆動方式はパートタイム4WDをメインに、安価なFRも用意されました。
軽のオフロード車としては、スズキのジムニーがすでに不動の人気を獲得していましたが、オフロード色の強いジムニーに対して、パジェロミニは乗用車的なソフトなイメージとスタイルで差別化を図りました。その後、マイナーチェンジを繰り返しますが、2000年以降は三菱自動車の経営悪化の影響もあり、十分な改良・強化ができませんでした。その結果、販売は下降線をたどり、モデルチェンジすることなく2012年に生産を終了しました。中堅メーカーの三菱にとっては、評価されても絶対数が少なく、収益性の小さい軽自動車に開発リソースを投入することは難しく、車種削減の対象になったのです。
ジムニーとは、異なるジャンルを築いていただけに残念ですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)