トヨタ・ヤリス&アクアとの販売競争の激化は必至!? 日産ノート オーラの販売が好調

■発売から約3週間で受注1万台を超えた新型ノート オーラ

2021年8月17日に発売された日産の新型ノート オーラが、好調なスタートを切っています。発売から約3週間で受注1万台を突破。先行受注分もあるとはいえ上々といえるでしょう。

日産ノート オーラ
発売から約3週間で受注1万台を突破した新型ノート オーラ

コンパクトカーで上質を謳うモデルは、大成功を収めた例は少ないように思えます。BMWによるMINIシリーズは、間違いなく成功例といえるでしょう。かつての日産ティーダ、マツダ・ベリーサなど、高級路線を目指したモデルもありましたが、印象的にはスマッシュヒットを飛ばしたかなという程度。

なお、2021年に入ってからの日産ノートは、自販連の登録車販売ランキングでベスト5に入ったのは2回。ライバルのトヨタ・ヤリス(ヤリスクロス含む)が好調で、しかもトヨタは新型アクアも送り出しましたからコンパクトカーのラインナップは万全です。

日産ノート オーラ ニスモ
今秋に発売される日産ノート オーラ ニスモ

新型アクアの8月の販売台数(登録車)は、ヤリス、ルーミーに次ぐ3位。今後も順位を上げていく可能性が高いでしょう。日産はこのオーラも加え、今秋発売予定のオーラNISMOも加わる布陣で追撃を図りたいところ。

新型ノート オーラは、「上質をまとったコンパクト」をテーマに掲げ、新しいプレミアムコンパクトカーとして投入されています。専用トリムなどにより、ディテールにまで上質にこだわったインテリアや、最高出力100kW・最大トルク300Nmのスムーズで力強い走りが美点。ベース車と同様に、高い静粛性を誇る第2世代のe-POWERなどが搭載され、ユーザーから好評を得ているそう。

日産ノート オーラ
日産ノート オーラのインパネ

ほかにも、日本初採用となる「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」や、運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク付)」、全車標準装備の「360°セーフティアシスト」をはじめとする先進安全装備なども購入を後押しし、発売から約3週間で1万台の受注台数を突破しています。

グレード別受注構成では「G leather edition」が45%、「G FOUR leather edition」が26%、「G」が22%、「G FOUR」が7%で、7割以上の成約者が「G leather edition」と、上級グレードを選択。また、4輪すべてをモーターで駆動、制御する次世代電動4輪駆動システムの「e-POWER 4WD」も3割以上の人が指名しています。

日産ノート オーラ
日本初採用となる「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」

ほかにも、「NissanConnectナビゲーション」「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」「BOSEパーソナルサウンドシステム」のセットオプションは、8割を超える人が選択しているそうで、オーラの特徴を評価しているといえそうです。

ユーザー層は、セダン、ミニバン、SUVなどから乗り替えるケースが約半数に上っているそうで、輸入車からの乗り替えも多いことから、プレミアムコンパクトとして評価されているようです。年齢層は、50代が全体の約3割を占め、40代以下も3割強と比較的幅広い層から支持されています。

日産 ノート オーラ
新型ノート オーラのリヤまわりのイメージ

ボディカラーは「ピュアホワイトパール(3P)/スーパーブラック 2トーン」と「ピュアホワイトパール(3P)」が17%、「ガーネットレッド(CP)/スーパーブラック 2トーン」が14%、「ミッドナイトブラック(P)」が11%、「オーロラフレアブルーパール(P)」が9%、「ミッドナイトブラック(P)/サンライズカッパー(M) 2トーン」が8%となっています。なお、3Pは3コートパール、Pはパール、Mはメタリック、CPはカラークリアーパールの略です。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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