■「Travel Assist」はセットオプションで、価格は8万8000円
フォルクスワーゲンは、電動化戦略を推進すると共に、日本市場ではコンパクトクラスからミドルサイズまでのSUVの品揃えを強化しています。2019年にローンチエディションから導入されたTクロスは、2019年11月からの導入記念車から上陸し、2020年の年間販売台数は8,930台に達したそう。
これは、輸入車SUVでトップの販売台数(フォルクスワーゲン グループ ジャパン調べ)を記録しています。人気の理由は、日本の道路環境や駐車場事情にマッチするボディサイズ、取り回しの良さやラゲッジスペースの広さなどの実用性の高さなどとしています。
そのコンパクトSUVのT-Cross(Tクロス)が、2021年9月2日に一部改良を受けました。
今回の一部改良は、オプションパッケージの仕様変更で、人気オプションの「テクノロジーパッケージ」に、新たに同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」を追加。同運転支援システムは、0-210km/hの範囲で設定した車速において、前走車との車間を維持し、さらに走行レーンの維持をサポートする機能です。
ステアリングスイッチの「Travel Assist(トラベルアシスト)」ボタンを押すだけでシステムを起動することが可能で、高速道路などの長距離移動において安全性の向上と疲労の軽減に寄与。また、ステアリングホイールに静電容量式センサーが備わり、軽く手を添えるだけで同システムの継続的な作動が可能になるなど、利便性も大きく向上しています。
ゴルフやパサート、アルテオンなどにも順次採用されていて、筆者も何度か体感していますが、システムの精度も高く、ロングドライブでの疲れを軽減し、安全性を向上してくれるアイテム。ぜひ、装着したいオプションといえます。
また、ナビ付きの「Discover Mediaパッケージ」が、従来の8インチから9.2インチの大型ディスプレイが搭載された「Discover Proパッケージ」にアップグレードされています。従来と異なり、一面フラットでさらに大きくなった画面が特徴で、従来以上に視認性が向上しています。
さらに、オプション以外の仕様変更も受けていて、インテリアではタッチコントロール式エアコンパネルを新たに採用され、より先進的でスタイリッシュなインパネになっています。
ボディカラーでは、新色の「スモーキーグレーメタリック」「アスコットグレー」の2色が設定され、魅力あふれる全8色のカラーラインナップから選択できるようになっています。ほかにも、「TSI Active」にパドルシフトが追加されています。
価格は「T-Cross TSI Active」が286万7000円、「T-Cross TSI Style」が312万6000円、「T-Cross TSI R-Line」が350万3000円。
オプション価格は、SSDナビやコネクティビティのApp-Connectなどからなる「Discover Proパッケージ」が15万4000円。アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストなどからなる「セーフティパッケージ」は、「TSI Active」が17万6000円、「TSI Style」が14万3000円。
先述の「Travel Assist」やスマホのワイヤレスチャージングなどからなる「テクノロジーパッケージ」が8万8000円となっています。
(塚田勝弘)