塚田勝弘 
■先進的な12.3インチフル液晶メーターを採用
2021年9月2日に日本で初公開され、先行予約も開始されたスバル レガシィ・アウトバックの新型モデル。ステーションワゴン派生型クロスSUVの先駆者として、レガシィ・グランドワゴン（ランカスター）の時代から6代目を数えます。
新型レガシィ・アウトバックのボディサイズは、全長4870×全幅1875×全高1675mm（Limited EX）で、先代よりも50mm長く、35mmワイドで、70mm低くなっています。
全高は低くなったものの、最低地上高は213mm（社内測定値）で、日本仕様値は210mmになるのでしょうか。先代の220mmとあまり変わらないと予想できます。
全高をのぞき、ボディサイズがひとまわり大きくなったのは間違いなく、先代のユーザーで駐車場や自宅周辺の道などがギリギリという場合は、取り回しなどを確認する必要がありそう。
事前撮影会では、狭い林道を動かすシーンもありましたが、とくに全幅がワイドという印象を受けました。しかし、 スバルの美点である視界の良さも印象的で、こうした駐車場など取り回しの制約がないのであれば、堂々たるボディサイズとワイド感のあるキャビン、広いラゲッジスペースなどを享受できます。
一方で、ホイールベースは先代も新型も2745mmと同値で、前後席間の広さは大きくは変わっていないと推測できます。
身長171cmの筆者が運転姿勢を決めた後方（後席）には、膝前にこぶし3つ近くの余裕が残り、前席座面下に足の甲が入るなど、足入れ性も確保。頭上には、こぶしが縦に1つ半ほどのクリアランスがあります。
また、後席は、背もたれも座面もスバルの国内向け最上級モデルにふさわしいサイズで、大柄な方でもゆったり座れるはず。前後席に身長180cmの方が4人座ってもゆとりがあるはず。
また、リヤシートはリクライニングも可能です。ポケッテリアは、軽自動車のように驚くほど豊富ではありませんが、センターコンソールボックスやドリンクホルダーなどの定番的な収納を完備。
ラゲッジスペースも現時点では荷室容量は不明ですが、後席の背もたれを前倒ししなくても奥行き、幅ともに余裕があり、広々しています。ラゲッジスペースに可倒用レバーを備える、「6:4」分割可倒式の背もたれを前に倒せば、広大な空間を生み出せます。
さらに、トノボードを床下に格納できるのも美点。外したトノボードの置き場に困らずにすみます。
便利なハンズフリーオープンパワーリヤゲートは、従来の電動開閉操作に加えて、キーを携行し、六連星オーナメントに肘などの身体の一部を近づけると自動でオープンします。
ほかにも、センターコンソール前部にUSBソケット、センターコンソール後部にもUSB端子を備え、スマホなどの充電が可能になっています。そのほか、前席シートヒーターや先進安全装備の設定などは、インパネの11.6インチのセンターディスプレイに集約されています。
メーターディスプレイは、先進的なグラフィックが2眼式で、スピードとタコメーターの2眼表示、ナビゲーション画面、アイサイト画面が切り替えられます。
（文：塚田 勝弘／写真：井上 誠）
