海外専用じゃもったいない!? スタイリッシュSUV・トヨタ「ラッシュ」にGRスポーツが登場

■スポーティ仕様ながらリーズナブルな価格設定

トヨタ自動車が海外向けのコンパクトSUV「ラッシュ」に“GRスポーツ”を設定したと発表しました。

トヨタ ラッシュの現行モデル(Gグレード)

ラッシュはダイハツテリオスの兄弟車で、2006年に発売されたトヨタ×ダイハツ共同企画による初代モデルは、2016年まで日本でも販売されていました。

2017年に登場した現行モデル以降はアジア市場を中心に販売されており、トヨタの3列シート7人乗りSUV(2列シート5人乗りも存在)におけるエントリーモデルの位置づけとなっています。

トヨタ ラッシュの初代モデル

「ダイナミック&ハイクオリティ」をキーワードに上質感のあるデザインを目指したモデルで、生産はダイハツ工業の子会社であるADM(アストラ・ダイハツ・モーター)が担当。

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」のサイドビュー

高い走破性に加え、操縦安定性や乗り心地、NV(騒音・振動)性能、燃費などの基本性能を初代から大幅に向上させています。

車両サイズは全長4,435、全幅1,695、全高1,705mmでホイールベースが2,685mm。最低地上高は220mmでサイズ的にはRAV4とC-HRの中間に位置しており、今秋の国内導入が予想されている「カローラ クロス」のナロー版とも言えます、

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」の走行シーン

精悍なフロントマスクには細幅LEDヘッドランプを装備しており、ダーククローム調のラジエターグリルや、迫力のあるフロントバンパーが目を惹くとともに、伸びやかなサイドシルエットやLED式テールランプを採用したリヤ廻りもスタイリッシュにまとめられています。

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」のフロントマスク

1.5L直4DOHC16バルブ デュアルVVT-iエンジン(104ps/13.9kgm)を搭載しており、トランスミッションは5MTと4ATを設定。駆動方式はFRで、フロントサスはマクファーソンストラット式、リヤサスは5リンク式を採用。

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」用のフロントバンパー

今回追加設定された「GRスポーツ」では、専用デザインの前後バンパーに加え、「GR」ロゴ入りのサイドプロテクションモールなどの外装パーツにより、スポーティ感を演出しています。

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」に装備されるサイドプロテクションモール

タイヤサイズはベースモデルのGグレード(215/65R16)に対し、215/60R17にインチアップされており、切削加工された専用アロイホイールを採用。自動格納式ドアミラーやスマートエントリー機能なども装備しています。

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」のインテリア

インテリアでは、2トーンのソフトタッチ・ダッシュボードやプログレッシブコンビネーションメーター、デジタルディスプレイ付きオートエアコン、8スピーカーによるサラウンドシステム、最先端のエンターテインメントユニットなどを装備。

トヨタ ラッシュ「GRスポーツ」のリヤビュー

そんなラッシュ「GRスポーツ」の車両価格は5速MT仕様が約196万円、4速AT仕様が約203万円と結構リーズナブル。

海外には前述の「カローラ クロス」も含め、国内にラインナップされていない車種が数多く存在しており、今回ご紹介したラッシュ「GRスポーツ」についても、よりパワフルなパワーユニットを積んで国内市場に投入すれば、スタイリッシュなSUVだけに注目の一台となりそうです。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

Toyota Rush(ラッシュ)
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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