“クロス”シリーズ第2弾!「カローラ クロス」がついに国内デビュー!?

■「カローラ クロス」をシカゴオートショー2021に出展

2020年9月に発売されたコンパクトSUV「ヤリス クロス」ですが、本年1~6月におけるヤリス販売台数(11万9,112台)のうち、半数近くの5万5,160台を占めるなど、依然好調な販売が続いています。

フロントマスクが印象的な「カローラ クロス」のエクステリア

そうしたなか、トヨタ自動車は「クロス」シリーズ第2弾となるコンパクトSUV「カローラ クロス」の米国導入を発表。7月15日から米国でスタートしたシカゴオートショー2021に同モデルを出展しました。

カローラ クロスは“COROLLA MEETS SUV”をキーワードに、ユーザーの期待を超える車格感とユーティリティ(使い勝手の良さ)の両立を目指して開発された新型SUVで、RAV4とC-HRの間に位置付けられています。

「カローラ クロス」のサイドビュー(全長4,460mm)

堂々としたフロントマスクが目を惹くとともに、伸びやかなサイドビューや、豊潤なボディ面が同車の存在感を際立たせています。

3グレード(L、LE、XLE )がラインナップされており、FWD(FF)とAWDを設定。AWDモデルでは「ダイナミック・トルク・コントロールシステム」により、通常時はFF、滑りやすい路面などでは最大50%のパワーを後輪に伝達。

米国仕様に搭載される2.0Lダイナミック・フォースエンジン(171ps/20.7kgm)

「TNGA-C」プラットフォームを採用しており、2.0L直4DOHC16バルブ仕様のダイナミック・フォースエンジン(171ps/20.7kgm)とダイレクトシフトCVTの組み合せにより、上質な走りと快適な乗り心地、静粛性に加え、広々としたキャビンを実現しています。

また、リヤサスペンションに新開発のトーションビームを採用することで、最大487リットルに及ぶクラストップレベルのカーゴスペースを確保。

「カローラ クロス」のインパネまわり

カローラツーリングと多くの共通点を持つインテリアには、ランバーサポート&ヒーター付き10ウェイ調整式フロント・パワーシートを装備。後席には60:40分割可倒式リアシートを全グレードに標準装備しており、アクセスを容易にするために、高さ調節が可能なパワーリフト・ゲートを装備しています。

カローラシリーズから引き継いだ安全装備(トヨタ セーフティセンス等)により、「快適・便利・安心」を追求したクルマに仕上がっており、ボディの軽量化により、クラストップレベルの環境性能も実現。

●今秋10月をめどに国内発売へ

スタイリッシュな「カローラ クロス」のエクステリア

一方、昨夏に台湾、インドネシア、フィリピンをはじめとするアジア地域で一足先に発売されたカローラクロスには、1.8L直4エンジン+モーターのハイブリッド仕様(システム出力122ps)と、1.8L直4 NA仕様のダイナミックフォースエンジン(140ps/18.05kgm)が搭載されており、トランスミッションは前者が電気式無段変速機、後者がSuper CVT-iとなっています。

ボディサイズは全長4,460mm、全幅1,825mm、全高1,620mmで、ホイールベースは2,640mm。現行のカローラ ツーリングよりも35mm短く、80mm広く、車高が160mm高くなっています。

ちなみにトヨタは遡ること、2018年8月29日に「カローラクロス」の商標を国内特許庁に申請済み。

「カローラ クロス」のリヤビュー(全幅1,825mm)

同社は当初より順次「カローラ クロス」の導入国を拡大するとしており、各種情報によると半導体不足の影響もあり、今秋10月をめどに国内生産/発売する方向で調整が進んでいる模様。

国内市場においてもHV仕様とNAガソリン仕様がラインナップされる見通しで、気になる車両価格は1.8LのNAガソリンモデル(FF)が260万円~、同HV(FF/E-Four)が290万円~の予想。

「ヤリスクロス」に続き、満を持して国内デビューする「クロス」シリーズ第2弾、「カローラクロス」の登場に期待が高まります。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

カローラ クロス(北米仕様)
https://www.toyota.com/upcoming-vehicles/corolla-cross

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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